第122話 石垣(まりんまーげい、ほしぞら)
(さ、プールと海行こう!)
「行く気満々?怪我してるのに?」
(あぁ……)ズーン
めっちゃ落ち込んでる……。
結局あんかけもプールへ。
(ダラダラ~……。)
「このプール浅いよね~。」
のんびりするあんかけとストレートなフルル。
(んー、暇だから海行くよ)
「ふぁ~い」
海!波の音がやっぱりいい!
「泳ご~!」
そう言われ泳ごうとしたその時。
「みんな、あれフルルとグレープとあんかけじゃないかしら?」
「本当だ。予定が被ったんだな。」
聞き覚えのある声……あ……
プリンセスとコウテイ!
声のする方を見るとその2人だけでなく他のみんなもいた。
「会いましたね!」
「元気そうで良かったぜ!」
「シャキッとしてて福が来そうだねー。」
「災いもなさそうで安心だよー。」
みんな僕達を心配してたのか……えへへ。
「みんな揃ったね~。フルル、グレープ、あんかけ、プリンセス、コウテイ、ジェーン、イワビー、シーサー・ライト、シーサー・レフティ……
……後1人誰?それにマーゲイいなくない?」
フルルが指す『後1人』は……いわゆる『セーラー服』を着ていて、手足や尻尾や耳が猫のフレンズに似てて……あれ?
「フルルさん!私がマーゲイですよ!衣装を変えただけです!」
やっぱり。
「あ、マーゲイか~。」
「この衣装、PPPのように可愛く出来たので永遠の宝物にします!例えPPPの世代がかわるようにマーゲイの世代がかわっても、これを着てさっきみたいに皆さんと水あてっこをしたいです!」
「けもフェス……」ボソッ
「あんかけさん?」
(何でもない☆)
けもふぇす?って?
(読者さんにだけ言います。
マリンマーゲイの存在を知って、そのイベントのOPを見たのは、丁度沖縄の海です。すごいでしょう!ジマン)
「でも疲れたし次の予定があるから私達のチームは次の予定の実行をするわ。じゃあね。」
「じゃあね~!」
こうしてシーサーチームと別れた。
「……私達はもう1回プール行こう。」
「うん!」
その後プールで泳ぐも、あんかけが飽きて部屋へ戻り部屋でゴロゴロ。
僕とフルルはすっかり寝てしまった。
(……フルグレ、起きて。)
気付くと部屋にはまた僕とフルルの2人きり……。
「何~?」
(朝にフルグレが行った橋……『桟橋』っていうんだけどね。晩御飯に置いておいたじゃぱりまん食べながら来て!)
「あ、うん。分かった~。」
僕とフルルは桟橋に向かった。
気をつけて暗い道を通り、なんとか橋に着いた。
暗いけどまだ少しだけ明るいのが綺麗。
海の匂いがして、風が気持ちいい。
嗚呼、星が1つ2つ見えてきた……。月も綺麗。
(あ、フルグレー!すっごいいい所だよここ!)
「うん!フルルもそう思います。」
(それってやっぱりワイト……んーん、何でもない☆)
最近『何でもない☆』多いな。
帰り道、空は完全に暗くなりさっきより星が増えてきた。
「あの空を飛んできたんだよね~。あ、後デンカいるかな~。」
そういえばあんま会ってないな。すっかり友達なのにな。
そんで部屋に戻り、ベッドで寝た。
もちろんフルルが隣。
明日は最終日だけど、フルルとの愛は終わらないよ。
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