第117話 石垣(くうこう)
僕達は『でんしゃ』なる乗り物に乗っている。
『くうこう』というひこうきに乗る場所に行く為だ。ロケットはあんかけがくうこうに置いておいたらしい。
色んなヒトが詰め込まれてぎゅうぎゅうだがゆらゆら揺れていて眠ってしまいそう。フルルに抱っこされてるし……。
このたくさんのヒトとフルル……懐かしいな。僕とフルルのパネルがいた動物園を思い出す。
(あ、もう着いたよ)
お、やっと着いた。でんしゃ、長かった。
「それで~?くうこうは~?」
(ここだよ)
でんしゃを降りて少し歩いたらもうそこはくうこうだった。
(みんな私についてきてね!)
「「「「「「はい!」」」」」」
えれべーたーで2階へ行ったら……
え、広!
「広ーーーい!」
あんかけが歓喜の声をあげる。くうこうって広いなぁ……。
更に歩くと何かの装置の前に来た。
「これ……何の装置かしら?」
(荷物が自動で荷物置き場に行くんだって!すごいでしょ!)
「おお、すごいな。そんなこと出来るのか。」
ヒトって頭いいな。
「しがみつきたくない……しがみつきたくない……」ブツブツ
「大変です!マーゲイがロケットの件で病んでます!」
(任せろ……しがみつかないってこたぁこん中入るっつーことだぞ?こん中入るか?)
「入りません」キッパリ
あんかけの圧!なんか声低かった気がするし。怖い怖い。
荷物を送ったらご飯!
(ここで食べるよ!うどんうどん♪)
「うどん美味しそ~」
「でも確か俺達は3次元には見えないから料理食えないんじゃなかったか?」
(うん、だからいっぱいじゃぱりまんを持ってきたよ!)
「わ~い!」
あんかけとその家族が入ったうどん屋に入って、空いてる席でじゃぱりまんを食べる。
「葡萄味美味し~!」
相変わらずフルルは葡萄味で僕は桃味。
プリンセスはイチゴ味、コウテイはレモン味、ジェーンはオレンジ味、イワビーはリンゴ味を食べている。あんかけはざるうどんか。
美味しいものを食べている時って……幸せ!
あっという間に食べ終わって満腹満腹。
(……じゃ、みんなはロケットに乗って私が乗ってる飛行機を追いかけてね)
「分かったわ!」
一旦PPPとあんかけは別れた。
「ロケットってどれだー?」
「あれじゃない?」
そこにはペパプ・イン・ザ・スカイのしゃしんのロケットがあった。客席が増えていて、ペンギンカラーのボスが乗っている。あんかけの言ってた通りだ。
「来タネ。ジャア、ロケットノイスニ座ッテネ。」
みんな座る。
「アンカケガ乗ッテイル飛行機ヲロケットデ追イカケレバイインダヨネ?」
「ええ」「ああ」「はい」「おう」「うん」「そうです」
「任セテ」
するとボスのベルトと運転席が同時に光り、ロケットが震え、走り、やがて浮かんできた。
浮かんでいるロケットに驚く一同。
でもフルルは……
僕がいるから大丈夫、だよ?
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