フルグレ+α・イン・ザ・ジャパンパーク 沖縄エリア 石垣ちほー!
第116話 石垣(すたーと)
「みんな!これから旅行の説明をします!」
黒いヘッドホンをつけたあんかけが大きな声で言う。
「あんかけ~!何でグレープとマーゲイもヘッドホンつけてるの~?」
そういえば専用ヘッドホンつけられた……。
「よくぞ訊いてくれた!まずみんなと私の会話について話すよ。私は会話にこのヘッドホンを使います。」
黒いヘッドホンはその為?
「理由は……外の世界を『3次元』、フレンズ達の世界を『2次元』と呼ぶと分かりやすいかな……。
今から2次元のみんなは3次元に行くのだけど、3次元のヒト達には2次元のフレンズ達が見えない。声も聞こえない。だから私が2次元と話してると、3次元のヒト達にはブツブツ独り言を言っているみたいで気味悪がられる。だからです!」
そういうことか。
「使い道は……っと」
(みんな聞こえるー?)
ヘッドホンからあんかけの声が聞こえる。多分みんなのヘッドホンにも……
(こんな感じで考えてることを伝えれるから私は喋らなくていいんだー。あ、みんなは普通に喋っていいよ。私以外に声聞こえないから。それと2次元が2次元と話す場合はヘッドホンを通してじゃなくて普通に会話で。)
「分かった~!」
(後『○○に伝えたい』って念じればコントロールも可能……
フルル、グレープ、聞こえるー?)
「うん!」
僕は頷いた。喋るの『グエー』だからな……。
(ま、会話手段はこんなんだからよろしく。)
「「「「「「はーい!」」」」」」
「……で、次は移動手段について。電車とかはいいけど、飛行機っていう飛べる乗り物は席がなくて2次元のみんなは乗れないんだ……。」
え……じゃあ……
「空が……飛べないの?」
「プリンセス、飛べないとは言ってないよ?」
「え?」
飛べるは飛べる……?ってことは……
「ペパプ・イン・ザ・スカイの写真のロケット、客席増やして空飛べるように改造しといたから。」
「「「「「やったぁぁぁぁぁ!」」」」」
やっぱり飛べるぅぅぅぅぅ!
「念願の空を飛ぶのか!」
「楽しみです!」
「ペンギンが空を……うん、ロックだ!」
「やった~」
「運転するペンギンカラーのボスとPPPの6人は乗れるよ!」
みんな盛り上がる。そりゃペンギンですもの!
「……えっと、私の席……。」
「あ、マーゲイはしっかりしがみついていて。高い所は得意でしょ?」
「ウソーン!」
ドンマイマーゲイ。略してドンマーゲイ。
「最後に3次元でどこに行くか発表!ズバリ!ジャパンパーク、沖縄エリアの石垣ちほーだよ!」
「3次元にもジャパリパークみたいなパークがあるのね!?」
「あ、いや、正確には『ジャパン』『沖縄県』『石垣島』だけどね。折角フレンズのみんなが行くから言い方もアレンジしようかなって。」
「成る程ね!」
けん……?じま……?
いや、細かいことはどうでもいい。とにかくフルルと遊ぶだけだ。
「現地に詳しいフレンズは……分かるフレンズには分かると思いますがお楽しみに。ちなみに2人います。」
一体誰なんだ……?
「ってなわけで説明終了!私は帰るよー。明日をお楽しみに!じゃあねー!」
「「「「「「さようなら~」」」」」」
こうしてあんかけが帰った。
「えぇっと、旅行よね。何持ってくといいのかしら?」ソワソワ
「博士に訊いたらいいと思うぜ!」ワクワク
「ね~ね~。じゃぱりまん持ってこ~。」オメメキラキラ
じゃあ僕も同意。僕は頷いた。
「「「「平常運転!?」」」」
「何があっても動じないフルルさんといつでもフルルさんと一緒なグレープさん……最高ですぅ!」オメメピカピカ
みんな落ち着こう?
取り敢えず博士と助手に準備を手伝ってもらい、いよいよ明日。
フルルと未踏のエリアへ……。楽しみだ。
僕は……どこまでもフルルと行くのだ!
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