第73話 伝言

「PPPのヘッドホン!『大陸メッセンジャー』!それを利用した遊び!」

「へ?」

今日は何か別の遊びをするそうだが……どういうこと。

「『イヤホンガンガン伝言ゲーム』をするぞ!ルールは簡単!ヘッドホンで大音量の音楽を聴きながら前のフレンズが言ったことをそのまま後ろのフレンズに言う。そして1番後ろのフレンズが言う言葉が、あんかけが出すお題と合っているか確認!もし合っていたら伝言成功、間違っていたら伝言失敗だよ。」

何それ難しそう……

「私とグレープさんにヘッドホンないんですが……」

「もちろんマーゲイのヘッドホンもあるよ!こう、けも耳につけて、ヘッドバンドを後ろに回して……」

「グレープの分は~?」

「え……でもお爺ちゃんだし……成り行きを見守っていてくれないかな?」

(まあ耳遠いし別にいいんだがな)

「『別にいい』って~。」

「じゃあ始めるよ!」


順番は

プリンセス→コウテイ→ジェーン→イワビー→フルル→ジャイアント先輩→マーゲイ

の順。

「じゃあ大音量の『大陸メッセンジャー』をスタートするよ?」

「そういえば何で『大陸メッセンジャー』なの~?」

「『メッセンジャー』が品物や伝言などをおくりとどけるヒト、って意味だからね。じゃあお題をプリンセスに言うね。ミュージックスタート!」

フルルが驚く。曲がかかったな……

そしてあんかけがプリンセスのそばに行き……

「東武動物公園」

お題それ?

「え、何?聞こえない……」

「東武動物公園」

「うーん……分かったわ……」

大丈夫か?

「豆腐fly公演」

絶対大陸メッセンジャーと混ざっただろ!

「は?」

「豆腐fly公演」

「分かった」

大丈夫かなぁ……

「豆腐来航」

意味不明!

「え……?」

「豆腐来航」

「分かりました」

いいの?

「豆腐レンコン」

どんどんお題からかけ離れていく……っていうか『豆腐』だけそのままって……

「何だよ……?」

「豆腐レンコン」

「んー……もういいや」

諦めた!

「ワンタン麺」

『ン』と食べ物ってことしか合っていない!

「ふぇ~?何~?」

「ワンタン麺」

「分かった~」

分かったの?

「ワンタン麺」

食べ物だから鋭い!お題とは違うけど!

「んー?何何?」

「ワンタン麺」

「分かったぞ~」

ワンタン麺……

「アンダーライン」

何それ美味しいの?

「えーと……もう1度……」

「アンダーライン」

「わ、分かりました!」

いやいや……

「……ん、終わったようだね。答えをどうぞ!まあお題とは違うだろうけど」

「ワンダーパイン」

「マジでお題と全然違うやん!途中で何があった!」

僕は知ってるけどね。

「私はただ『豆腐fly公演』って……」

「『fly』が違う……それに似た言葉言ってないんだけど……」

「えぇ!?あ……大陸メッセンジャーと混ざったかも……」

やっと気付いた……

「ちなみにお題は『東武動物公園』でした!」

「「「「「「「全然違う!」」」」」」」

「最後に成り行きを聞いてみるか。東武動物公園!」

「豆腐fly公演……」

「豆腐来航」

「豆腐レンコン!」

「ワンタン麺☆」

「ワンタン麺~」

「アンダーライン♪」

「ワンダーパイン……です……」

「どういうこと……あ、時間だ。きっとまた必ず、君達のもとまで会いに行くから!……じゃあ自分はロッジに帰るよ。」

こうしてあんかけと別れた。



もしイワビーが『グレープ』的な言葉を混ぜて伝言してたら……

『ワンタン麺』みたいに、フルルは反応してそのまま言っていたのか?

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