第58話 適役

ライブ後……

「……」チーン

またコウテイが気絶した。

「コ、コウテイさん……」

「はっ……やっぱりか……


すまない、やっぱり私リーダーやめるよ……」


「「「「えええええ!」」」」

コウテイがリーダーやめるって……え……?

確かに気絶ばかりしてるしプリンセスの方が良さそうだけど……!でも何故かコウテイにはリーダー感が……

「私はしっかりしていない。だからリーダーに向いてないよ……」

「……何言ってるんですか!皆さんもコウテイさんより全然しっかりしてません!

!」

……え?


○ジェーンがリーダー

「早速ジェーン?プリンセスはやらないのか?プリンセスの方がリーダーに向いてるんじゃ……」

「私はコウテイにやってもらいたいからやらないの!」

「皆さん!私がセンターだとどうなるか見せてあげましょう!ワンツーワンツー!」

あれ……でもいい感じ……

「うーん……迫力が足りないかもな……リーダーはもっとどーんとやった方が良いのではないだろうか?」

あ、そっか……コウテイに迫力があるのはコウテイは色々大きいから……

「私には無理ですね……」

「じゃあ俺がやる!」


○イワビーがリーダー

「おらぁ!お前ら元気かぁ!PPPも元気かぁ!」

「「「「は、はい!」」」」

「いくぜいくぜいくぜー!ロックだあああああああ!くぁwせdrftgyふじこlp!!!」

うるさい……

「逆に元気すぎて駄目だよ……お客さんが困っちゃう。元気で迫力はあるけど優しいっていうか……」

「フルルはプリンセスにキャラ濃いって言われたから迫力あるよ~フルルやってみる~」

(が、頑張れ!)


○フルルがリーダー

「よーし今日は寝よ~」

「ちょっとそれが目的!?ちゃんとしなさい!」

「まあまあ~♪フルルがリーダーだし~♪」

笑顔が眩しい……

「……しょうがないわね……スヤスヤ……」

「クー……クー……」

「グー……ゴー……」

「……♪」

(……♪)

「寝るな寝るな!みんな駄目じゃないか……」


「……認めましたね?」

「……ああ。やっぱり私が適役なんだな。」


「そうですよ!いつも私を励ましてくれるのに……そんなコウテイさんが悩んでちゃ意味ないじゃないですか……!」


「……そうだな、すまなかった。私、リーダーを頑張るよ」

「良かったわ!」

「頑張れ!」

「フルル寝たかったな~」

「「「「えええええ!」」」」

本気だったんね……


その後のライブではコウテイがとにかく張り切っていた。

トークでもリーダーらしい発言をして、ソロ曲も張りがあった。

みんなで歌う曲はコウテイが目立っていた。

「ほら笑って」

その時のコウテイも笑顔だった。さっきと全然違う……


コウテイは迫力があって優しくてリーダーに向いている。

やっぱりいつも通りが1番!



フルルは僕の恋人って役が……

適役なんだろうな。

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