第45話 徒歩

「猛特訓だよね……?」

「いえ、今日は通常練習するわ」

「やったぁ!」


「はぁ……ぐは……」

あれ……何でだろう、みんな疲れるのが早すぎている。通常練習なのに……

まさかとは思うが。

(サンドスターが足りないんじゃ?)

「サンドスター?足りない?」

「「「「それだ」」」」

やっぱり猛特訓でサンドスターが一気に減ったんだ……


「……えっと……こーと?を用意してくれたのは嬉しいけど何に使うの~?今、春だから暖かいよ~?」

「ゆきやまちほーは寒いからね。じゃぱりまん持った?徒歩だから疲れるわよ」

「……まさか!」

「徒歩でサンドスターの山に行くわ!これも特訓よ!」

「「「「えええええ!」」」」

僕老人って事忘れてない!?あ、でも疲れたらフルルに抱いてもらえばいっか。

「まあ帰りはばすだから安心して。ってなわけで行くわよ!」

「「「「……えっと、はい!」」」」


こーとがあれば怖いものなし……な気がしてきた。慣れれば案外楽しいかも。

「カイロもあったかい!」

「ゆきやまだから……これ吹雪来ないか……?」

「事前調べで分かりましたが、今日は来ないらしいです!なのでマネージャーである私も補充しに来ました!」

マーゲイ……PPPの為なら何でもするね。


「お腹すいた~」

「はいじゃぱりまん」

「わーい」

じゃぱりまんを食べるフルル、もちろん可愛い……

「でもじゃぱりまん少なくないですか?」

「私食べないよ」

「え!?でもコウテイさん」

「私はマゾだからねフフッ」

「コウテイさん……」キュンッ

コウテイ格好いい……老人だけど僕もあんな風になりたい……

「それに比べて私は……コウテイさんみたいに格好よくなれない……」

「大丈夫。 生き方は変えられない 自分らしくきみらしく行こうか」

「ソロ曲……」

「歌の練習?」

「確かにただ歩いているだけじゃ駄目だしな~」


「わたしがいないとダメね」

「Let's Go アイドル!」

「Are you ready?」

「理想と比べたり」

「ほほろのなはの」

「もうd……!?」「Hello……」「Wow……?」「どうしy……!」

フルルが何か言い出した途端みんなのソロ曲は止まった。

フルルは一体何をして……あ……

「フルル……もしかしてじゃぱりまん食べながら歌ってたの……?」

「ほう!」

『そう』……って言ったのかな……

「早く食べちゃいなさい……」


「あれじゃない?」

「着いたわ!」

そんなこんなで山に着いた。

「サンドスターだー!」

みんなサンドスターに触れてどんどん補充する。

みんなどんどん元気になっていく!


そして先に着いていたばすに乗った。

今度はみんなで歌う曲を歌った。

みんな歌っていてもフルルのパートにだけ注目した。


帰って今度はダンスの練習!サンドスターのお陰かみんな元気だった。

もちろんライブでもみんな元気元気!

ライブ大成功。ファンのみんなもすごく盛り上がっていた。



こうして猛特訓&毎日ライブは終わった。

僕はフルルと2羽でたくさんじゃぱりまんを食べた。

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