毎日ライブの中のPPPの猛特訓

第41話 歌唱

「じゃぱりまん旨いな」

「はぁ~……眠いです……」

「もうごろごろ最高だぜ~」

「フルルもごろごろ~……」

確かにごろごろは最高。だが……これは……

「何やってるのよ!最近オフが多すぎてなのよ!?」

やっぱりプリンセスに怒られる~……仕方がない事だけどね……

「あなた達は最近力が抜けてきている。決めたわ!猛特訓よ!」

「え……」

「「「「えええええええ!」」」」


「今日は歌をとにかく磨くわ!まずソロ曲!」

プリンセスはいつもより張り切っている……

「あ、憧れていたステージの上で」

「ジェーンはやっぱり上手いわね。」

「フルルだって~! 心の中のきみは いつも笑ってる」

(あっ……ありがとっ……グスッ)

「「「「グレープーーー!?」」」」

「泣かないでいいよ~……」

フルルの歌で泣いてしまった……もうこうして会えてるのに……


「ソロ曲は取り敢えず終了……みんな頑張ったわね。次はみんなで歌う曲ね。」

「ぱぱ ぴぷ ぺぺ ぽぱっぽー!」

フルルも気合いが入っている。何たってライブは今日!

「歌中心、ダンスも合わせて!」

「ダンスの猛特訓はしないのか?」

「猛特訓……って程ではないけど練習するわ。両方揃ってこそのPPPだもの!ダンスの猛特訓はこのライブ後、じっくりやっていくわ!」

「おう……」

「「「「「空は飛べないけど 夢のツバサがある」」」」」


「はぁ……はぁ……」

みんな息切れ状態……もうすぐライブだから休憩して疲労取らないと!

「ちょっと休憩、じゃぱりまんを探してくる。」

「コウテイさん!私も行きます!」

「ジェーン……いいよ。一緒に行こう。」

「俺は水飲んでくるぜ!」

「……私も。」

みんないなくなり……フルルと2人きり状態に。

「もうライブだね~……」

(あ、うん……)

「フルル、グレープから元気貰うよ~」

(ど、どうぞ!)


ぎゅーーー


「はぁ~お客さんもう来てた……早いわn……」

あ。

「……お邪魔しましたーーー!///」

あああああああ!?

(ストップストップ!もうライブだろ逃げないでっていうかフルル翻訳してー!)


「……お客さんいっぱいいるわね///」

まだプリンセスは赤面している。もう切り替えてくれ……

「れ、練習もしたし平気だろう。歌の猛特訓、ダンスの通常練習……充分だろ。」

「そうですよ!いっぱい練習しました。だからきっと失敗しません!」

「そうだ!それに今まで失敗した事ねーしな!」

「じゃぱりまん美味し~」

「フルル……まあいいわ。みんな行くわよ!」

「「「「「おー!!!」」」」」


もちろんライブは大成功。

ソロ曲もばっちりみんなで歌う曲もばっちりダンスだってもちろんばっちり!

……実は途中、フルルがセリフを忘れてしまった。けど……僕がみんなには聞こえないという特性を持つ声で教えてあげた。そしてフルルはセリフを喋れた。



ダンスの猛特訓直前、

「ありがとう」

と耳打ちされた。僕の心臓の音が大きく聞こえた。

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