第40話 赤面

「直りましたよ!」

「感謝するです!」

「博士!助手!」

あの後結局みんなで1夜明かし、みんなで朝御飯を食べていると博士と助手が飛んできた。

白と茶色の羽根が空を舞う。ペンギンが飛ぶと当然白黒の羽根が……

おっと、スポットライトだよな?

「じゃあもう帰りますか?」

「はい。ありがとうございます!」

「また来て下さいね!」

「いい顔頂いたよ。」

「推理は出来なかったけど楽しかったよー!」

「「「「「さようならー!」」」」」

こうしてPPPとマーゲイはばすに乗り、博士と助手は飛んで、みずべちほーへ帰った。


「さあみんな!準備はいい?」

「「「「「うん!」」」」」

え?え?

「「「「「「『グレープを慰めるパーティー!』」」」」」」

ええええええええ!

「最近トラウマで辛そうだからサプライズだよ~」

(あ、ありがとう……!)

「まあ『愛鳥週間打ち上げパーティー』でもいいんだがなー!」

「打ち上げパーティー、下から見るか 横から見るか」

「いやそれ花火!」

「あはは、まあ盛り上がっていけばいいのよ♪」

やったぜ……!じゃぱりまんいっぱい食えるううううう


もぐもぐもぐもぐ

もぐもぐもぐもぐ

「うわ、すげー勢い!」

「まるでブラックホールだ……」

そりゃー食欲旺盛、フンボルトペンギンですもの!

「じゃぱりまん口移ししてもいいんじゃないですかねぇ?ふへへ……」

「うぇ!?///」

「マーゲイ、フルルは絶対やらないわよ。何故かというとあなたがビデオを撮っているからね!」

「バレた!?」

当たり前だよ!ビデオ撮っている前で口移しとか出来るか!

まあでもペンギンの習性と思えば出来るよね。


「こうちゃ淹れるわよ♪」

「おお、サンキュッ」

プリンセスはみんなにカップを配り、そのカップにこうちゃを淹れた。

「ほゎ~温かい!」

でももう春だからそろそろ暑いな……

僕はこうちゃをあっという間に飲み干した。はぁ……幸せ……


パタッ


ん?今僕どこに寝て……ってフルルの膝!?マジ!?

いやこれ膝枕になっていていやでも起きたら僕がフルル嫌いかと思われて嫌われちゃうかもしれないしあーみんなの視線が……

「グレープがフルルの膝に寝た~……」

「このまま口移しいっちゃえ!」

「ブッ!?///」

「フルルが吹いた!?」

「げふっ!ごほっ!」

「「「「「フルル大丈夫ーーー!?」」」」」


「ごめん照れた……///」

(いや照れ方……可愛かったけど。)

「あ、ありがとう……///やっぱりみんなの前だからかな……」

「じゃあもうパーティーはお開きにして部屋に行く?」

「うん……」

こうしてパーティーはお開きになった。


バターーーン

「ふぁーーー眠ーい……」

(僕も眠い……じゃあ寝るか……)

「うん……」



僕はフルルと一緒に寝た。

毎日一緒に寝ているけれど、毎日絶対飽きないよ。

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