第37話 解決

「じー……」

「じー……」

ハシビロコウっていう鳥のフレンズの悩みを解決する為にここに来たのに……

何故フルルとハシビロコウのにらみ合いが始まってんだよ!

「あ、ごめんね!私、ついじっと見て気をうかがっちゃうの……」

「そーゆー事かー。」

「怖い……よね……」

ハシビロコウがうつむく。

「ちょっとね?」

「……ってな悩みなんだがどうにか出来ないか?頼む、ハシビロコウを可愛くしてやってくれ!」

ヘラジカが尋ねる。

「可愛く……出来るかも!」

プリンセスは自信満々。

「可愛くなる為には笑顔が必要だよな?」

「よし、色んな方法で試してみましょう!」


①くすぐる

「よーし私が!こちょこちょー☆……耐えてる!?」

「そう言えばハシビロコウはくすぐりに強かったよな……」

早く言えよ!


②物で笑わせる

「みんな所持品出してー?私は……何も持ってきてない……」

「私もだ。」

「私もです!」

僕も……ってか言い出しっぺが何も持ってきてないって……

「イワビー、フルル、マーゲイ!あなた達はおふざけトリオだけど何か持ってきてるの!?」

「もちろんだぜ!」

「持ってきてる~」

「出しましょうか!?」

「ええ!?ちょっと見せなさいよ!」

フルル以外は意外……まあフルルはああ見えてしっかりしてるから!

「石だぜ~!」

「じゃぱりま~ん!」

「フルグレ同人誌~!」

まあ……石もイワトビペンギンだから仕方ないし、フルルもじゃぱりまん……仕方ないよ?

フルグレ同人誌って。

へいげんに何持ってきてるの。

ハシビロコウも同人誌を冷ややかな目で……って逆効果!


③ギャグを披露

「ロイヤルやってみてよ!」

「そう言われると思ってとっておきのギャグを用意したわ!」

とっておきと言うくらいだ。きっと笑えるんだろう……

「私の故郷はとても寒くて……こうちゃもこうっちゃうわ!これかふぇ行った時思いついたの!こうちゃが凍っちゃう!いいギャグでしょ!?」

……次。


④好きなもので笑わせる

「ねえ……ハシビロちゃんが好きなものって……何?」

「……ヘラジカ様軍のみんなかな。」

「おし!全員集合!」

「「「「はーい!!!」」」」

(げっ!緑色!?)

「そうか、緑色がトラウマだったね~……あの娘はペンギンじゃなくてカメレオンだよ、よしよし」

最近思い出してなかった緑色の悪夢を思い出してしまったが……フルルのお陰で心の痛みが吹っ飛んだ。

「笑顔になりたいんでしょ?」

「笑って!です!」

「口だけじゃない……目でも笑いなサイ!」

「拙者達がいれば笑えるのだったら何よりでござる!」

「みんな……ふふっ」


「「「「「「あ!笑った!」」」」」」

「可愛い~!」


「ありがとうPPPのみんな!もう帰る時間だろう?長引かなくて良かった!じゃあな!」

「「「「「さようなら!」」」」」

「また!」



今日はミドリを思い出してしまったが……きっとフルルといれば乗り越えれる!

ミドリなんて2度と愛しない鳥だ……


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