愛鳥週間の鳥達のドッタンバッタン大騒ぎ

第36話 茶会

「お茶会~?」

「そうです!トキさんとショウジョウトキさんがPPPの皆さんを呼んで下さったのです!」

かふぇでお茶会か。そう言えば16日まで愛鳥週間だったような……トキとショウジョウトキもいてちょうどいい。

「悪くないわね!」

「楽しみだな」

「みんなで楽しみましょう!」

「こうちゃ楽しみ!」

「ところでさ~……」

「「「ん?」」」

「おちゃかいって?」

「「「そこから!?」」」

天然マイペース……だがそこがいい。


「ろーぷうぇい……」ゴクリ

「どーしたのー?」

「ああ、漕ぐの大変なの。あ!らしい!大変の!私、漕いだ事、ない。」

「最後カタコトじゃねーか!」

「大変なんだ~」

この焦りよう……そんなに大変なのか……

「とにかく行くぞ」

「頑張って下さい!」

「任せときなさい……!」


キコキコキコキコキコキコキコキコ


「……はぁ。」

もう疲れてる!

「……おいプリンセス、代わろうか?」

「イワビーは……いいわ……私が……」

「……そうか。」

「……はぁぁぁぁぁぁ。」

「代わる!代わるからもうやめろ!」

めっちゃ代わりたがってんのバレバレじゃん!

あまり無理するなよ……


「景色綺麗ー!」

(フルルの方が綺麗でしょ!)

「……///」

いつもは天然でマイペースだけど……こういう事は分かってくれてる。

フルルが彼女で良かった……


「……着いたぜ。」

「お疲れイワビー!」

「プリンセス妙に元気……」


もぐもぐ


「おい待てプリンセスじゃぱりまん食ってんじゃねーか!」

「あら?食べちゃ駄目なんて言われてないわよ?」

「くそっ!」

仲……良いなぁ……

そんでみんなかふぇまで一直線。


「はああ!いらっしゃあい!トキちゃんとショウジョウトキちゃんが外の席で待ってるよぉ!」

「分かりました!」

アルパカのおやくそくが済んだ後、マーゲイは外の席へのドアを開けた。

「あらみんな!今日は来てくれてありがとう。」

「こちらこそ呼んでいただいてありがとうございます!」

「ゆっくりしていってほしいんですけど!」

「「「わーい!」」」


「こうちゃ美味しいです!」

「その紅茶は喉にいいのよ。」

「本当ですか!?歌が上手くなったかも……」

フルルも嬉しそう。やくそくのうた……もっと綺麗な声になって……はっ!

妄想し過ぎてた。

「よし、私も歌うわ。」

「あれ?トキ紅茶飲んでないんですけど?」

「1回素で歌ってみるわ。」

「「「……あ。」」」

「わたーーー!しはーーー!トーーーキーーー! 仲間ーーー!を探してるーーー!どこにいるのーーー!仲間達わたーーー!しの仲間ーーー!探しーーー!て下さーーーいーーー!あーあー仲間……どうだった?」

「ウッ」

「……」チーン <コウテイが気絶した音>

「なっ……」

「ブッフゥ!」 <イワビーが紅茶を吹いた声>

「ぁぁぁ……」

「……やっぱり私、音痴?」

知ってるなら歌うな!


「紅茶美味しかったです!ありがとうございます!」

「こっちこそお客さん来てくれて嬉しかったよぉ!また来てねぇ!」

「また来ます!」

僕達はかふぇを後にし……ろーぷうぇいを今度はみんなで代わる代わる漕いだ。



愛鳥週間……

僕が1番愛する鳥は……もちろんあの景色の如く綺麗なフルルだよ。



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