第18話 遺跡

「暑い……」

ばすは今さばくちほーを走っている。理由は、こうざんに行く為。


いくらばすが日陰でも気温が変わらない。

とても暑い……

「あれー?ばすですかこれ?」

「んー?あなたはー?」

「スナネコです!あなたは?」

「フンボルトペンギンのフルルー!」

スナネコ?聞いた事のない動物だな……珍しいのかな?

「でもばすがあってもさばくちほーは暑いよ……」

「じゃあ、僕のお家、来ますか?」

「へ?スナネコのお家~?」


ばすはスナネコの指示で方向を変え、走った。

やがて、洞窟みたいなのが見えてきた。

「あれが僕のお家です!」

「穴だ~」

そして僕とフルルはスナネコの家に入った。

お邪魔します……

「涼しい~」

「さばくちほーは本当に暑いです。でも、このちほーはそんな所で生きられる動物でいっぱいです!」

「フルルはここで住みたくない……」

(暑すぎるからね~)

「うん……」

「んしょんしょんしょ……じゃぱりまんでも食べますか?」

「じゃぱりまんだ~!」

(今砂から取り出した?)

「こう保管してるんだね~フルル達もそうする~?」

(あーいいねー!いつでも食べれる!)

「じゃぱりまんどうぞ」

「あ、ありがと~!」


もぐもぐ


「美味し~!」

「フルル達はどこまで行くのですか?」

「こうざんだよ~」

「こうざんはいせきとは逆方向ですね……」

いせき?

「何そこ?行きたーい!」

「じゃあ行きましょうか!」


暗いトンネルのような場所を通っていく。

そして少し広い場所に出た。

「ここです!」

スナネコはドアを開け

「どうぞ」

と言ったので、僕とフルルは入っていった。そしてスナネコはドアに何かを挟んだ。


「何だろここ~?」

「……!? ああああああああ!?」

「ツチノコー!フルル達を連れて来たよ~!」

「連れて来んじゃねえ!俺は一人が好きなんだ!」

「またまた~!ほらっ」

「!? く、くっつくなあああああ!」

騒がしいが……仲が良いのだろう。

「でも時間がなくていせきの探検は出来ないそうです……」

「それでいい!早く帰れ!」

「え~?……分かった。」

フルルがしょげる。……我慢出来ない。


ドスドスドスドス


「なっ!?頭突きすんな、痛い痛い!」

「ビンタじゃないだけいいと思いなよ~」

「それよりこの子は何ですか?」

「グレープって言って、お爺さんだけどフルルの彼氏なの!」

「だから頭突きしてるんですね。ツチノコがひどいから……」

「ちょ、悪かった!悪かったからやめてくれ!」


「じゃあね~」

「スナネコありがと~」

「グレープはもうこりごりだよ……」

フルルをしょげらせなければ良かったんだよ!フン!


「行っちゃいましたね。」

「あんな奴ら行ってよかったんだよ!」

「ツチノコはフルルをしょげらせたので、僕もツチノコにお仕置きです!」

「えええええええええ!?」



さばくちほーは暑い。

でもフルルと一緒なら乗り越えれるよ。


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