第3話 散歩
最近暖かくなってきた。みずべちほーにも春が来たんだ。フンボルトペンギンは暖かい地域に住んでいるので、嬉しい。
「今日はオフだから散歩行こ~」
(あ、そうだっけ?じゃあ行こ~)
「図書館の方に行こ~」
(いいね~)
フルルと散歩……ある意味デート……!
「お腹すいた~」
えっ……もう!?
(図書館に行けばじゃぱりまんあるんじゃないかな……)
「じゃあ図書館まで頑張るかぁ」
(頑張ろう)
図書館でかっ!
「着いた~じゃぱりまん~」
「図書館はじゃぱりまんを食べるための場所ではないですよ」
「あ!あなた達は~」
「アフリカオオコノハズクの博士です」
「助手のワシミミズクです」
あ、そういえば僕の動物園にワシミミズクいたな……
「あなたは……フレンズ化していないペンギンですか……」
「ん……その腕輪は……」
「格好いいでしょー?この子グレープって言うんだよ~」
「……間違いなくあの資料のペンギンですね、助手。」
「ええ。彼、ジャパリパークに来てたのですね。博士。」
マーゲイも言ってたけど、僕そんな有名だったんだ……
ぐーーー
「お腹すいたー!」
「仕方ないですね。じゃぱりまんをやりましょう。我々、騒がしいのは苦手なので。」
はぁぁぁかぁぁぁせぇぇぇ……
「……なんだか私だけ睨まれてるですよ、助手。」
「当然です。彼はフルルに恋してますから。」
「博士と助手何話してるのー?」
「な、何でもないです。」
「そ、そうです。そんな事よりじゃぱりまんをやるので図書館に入って下さい。」
「わーい、じゃぱりまんー。」
(僕も食べるよー)
「はいあーん。」
(あーん……うん!美味しい!)
「……我々には少し刺激的だったようです。」
「そうですね。我々は大人しく読書をしてますか。我々は文字も空気も読めるので。」
「上手いですね、助手。」
「じゃぱりまんも旨いですよ。博士。じゅるり……」
「お腹いっぱいー。」
「当たり前ですよ。いっぱい食べてたので。」
タッタッタ
「あ、フルルさん!グレープさん!」
「あれー?マーゲイだー」
「博士と助手に少し話があって来たんですけど……フルルさんとグレープさんもいたんですね!」
話……?顔が笑っているからいい話なのか……
「PPPはもっと有名になる可能性を秘めています。そこで!PPPに色んなちほーへ行ってほしいので、是非『ばす』を貸してほしいのです!じゃぱりまんはあげますので!」
ばす……?
「……分かりました。時間はかかるかも知れないけどやってみましょう!我々は賢いので!」
「では……じゃぱりまん3ヶ月分くらいで手を打ちましょう!」
「分かりました!ありがとうございます!」
じゃ、じゃぱりまん3ヶ月……!?ばすってそんなに貴重なのか?
「ねぇマーゲイ、フルル達色んなちほー行けるのー?」
「はい!ばすは便利ですよー!サーバル達がジャパリパークを旅できたのもばすのお陰なので!」
サーバル……?
「もういいですか?バスの話もすみましたし」
「フルルも満足でしょう?じゃぱりまんをいっぱい食べてましたし。」
「うん!じゃあもう行くね」
「では」「では」
「ありがとうございましたー!」
僕も手を振った。これくらい朝飯前なので。あ……伝染した……
「グレープ、疲れたね~」
(あ、うん!)
「また散歩しようね」
(ぜ、是非!)
「わ、私もフルルさんと……」
「いいよ~」
「はっ!フルルさんからデートのOKがきt……」
じーーーーーー
「やっぱり辞めようかな……」
「辞めるのー?」
「は、はい……」
今日もほのぼのした1日だった。二人きりだったのは少しだったが、良い
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