第111話 ダークエルフの種族内 楚・漢戦争一時休戦? (11)
(う~ん、もしかすると? 韓信ではないが? 妾も敵の覇王に恋をしたのかも知れぬ……?)
と、思うと更に呂雉様、心の臓が『キュンキュン』としてきだした、締め付けられるように……。
これはまさに乙女の頃に味わった。遠に忘れた恋心だと思ったよ。
特にこの呂雉様と劉邦の縁談は自分自身の意思ではなく、死んだ父が強引に決めた事だから。
劉邦との結婚は自分の意思で、好き嫌いを決める前に決められ、夫婦としての契りの方もほとんど劉邦の強引な行為で終わったってしまったものだから、淡い恋心を味わうどころではなかった。
だから尚更、若い籍への想いは、呂雉様自身も花火のように急に燃え上がってきたのだよ。
う~ん、でも? 線香花火のように『ポテッ』と、早く落ちなければいいが? と、此方も傍から見て思うのだが?
まあ、それは、呂雉様次第だからと、この赤の陣地、
と、此方は見ていると。
やはり呂雉様は、どうしたものか? と、思案を始めだした。
(何とか、あの
と、色々と思案を始めだしたのだよ。
どうやら?
それこそ、呂雉様自身でも抑えきれないみたい?
若くて強いオスを欲するメスとしての性をね。
何せ籍は、 "覇王" の名に相応しい一騎当千万夫不当の活躍を赤の御旗の下に集う将達に見せたのだから、仕方がないのかも知れない?
だって、あの国士無双の英霊までもを惚れさせたぐらいだからね。
と、言う事で、日頃夫である
でッ、そんな呂雉様の、内密な淡い恋心に気づいた者がいたのだよ。
それも一人なのだが……。
まあ、良く気が付いたものだと、此方も傍から見ていて関心をしたのだが?
そう、その一人と言うのがね、実は何を隠そう、張子房様お一人なのだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます