第106話 ダークエルフの種族内 楚・漢戦争一時休戦? (6)

 でも、まあ、とにかく? 自身の身体を震わせ俯く呂雉様だが……。


 いきなり自身の美しい顔を上げた──。


 でッ、此方も呂雉様の上げた美しいお顔を拝み拝見をさせて頂こうと凝視をすると。


 ……ん? えっ? えぇええええええっ!


 と、傍から見ていて絶叫を吐くほどの形相を呂雉様はしている。


 だって、夫の劉邦赤帝と変わらなぐらい真っ赤な顔をして憤怒しているのだよ。


 だから傍から見ている此方も大変に驚いた。


 呂雉様が泣いているばかり思っていたからね。


 う~ん、でも、此方の想いとは裏腹、呂雉様は泣いてなどいなくて、憤怒している状態だった。


 そして劉邦赤帝に、暴言を吐かれっぱなしでいる訳でもなく。


 今度は呂雉様自身も劉邦赤帝に対して口を開のだよ。



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