第61話 項籍・項羽と韓信! (30)

 う~ん、どうやら? は憎き男……籍の首を樊噲はんかい曹参そうしん夏侯嬰かこう えいの三将の隊に、全力をもって籍をゲームオーバーさせるようにと、銅鑼を叩き合図を送りながら下知をくだしているみたいだね?


 だって、更に、樊噲はんかい曹参そうしん夏侯嬰かこう えいの三将の隊は、籍の隊への攻撃を相手が休む間もないほどに、激しく行ない始めたのだ。


 う~ん、すると? 刹那──。


 今迄は敵の三将や兵達の攻撃を受けても、粘り強く敵兵達と戦い対処していた籍たの隊だが。韓信が合図した銅鑼の音で、敵の三将や兵達の目の色が変わってしまったようだ。それに大変に士気の方も上がっている状態だから。籍の兵達の断末魔の方が増え聞こえてくる気がするし? 兵士の数の方もグングンと減っていくのが、こちらから見ていても良く分かるからね。は籍の様子を見て──血の気の引いた顔で更に慌てふためいている。


 まあ、そんな様子の籍と覇王妃様だから、韓信様は自身の顔を緩まし大変に嬉しそうだよ。

 それこそ? してやったりと、言った感じで、国士無双のは、思っているみたいだ。それに勝利の方もお青の御旗で終わると、確信をしたみたいだね。

 と、言う事だから韓信は、更に部下に命じて、銅鑼を又叩かすのだ。『ドォ~ン! ドォ~ン!』と、幾度となくだよ。





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