第60話 項籍・項羽と韓信! (29)

 まあ、は笑声を出しながら、このような台詞を独り言で呟いては居るが。


 彼女声は笑っているのに相変わらず冷たい目……と、言うか? 大変に憎悪のある目で項羽を睨んでいるようだね。


 特に今迄の度重なる戦の敗戦をかなり根に持っているようだ。


 前回は特に、自身の女の涙を武器にしながら地べたに座り込み。籍に対して、何度も土下座をして見せて涙を流しながら解放をして欲しいと嘆願をしたものだから。


 項羽と籍に対して、恨みや憎しみが募っているのかも知れない?


 だってが? を凝視する目は、本当に恨みと憎悪の念が籠った目をしているから。


 おおおっ! 怖いぃいいいっ! と、此方も思いながら二人の戦姫の戦場の様子を凝視していると。


『ドォ~ン! ドォ~ン!』と、銅鑼を叩き鳴らす音が幾度となく聞こえてきた──。


 ……ん? 何? と、思いながら此方も慌てて確認をすると?


 が部下に命じて銅鑼を鳴らさせたようだよ。



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