第4話 どの娘にする⁉ (4)

 でッ他にもさぁ? この褐色肌した妖艶なお姉様は……。小さく刻んだ果物をホークで刺して──。俺の口の中へと運んでくれるのだ。親鳥が雛鳥に食事を与えるように。それも「ほらぁ~、殿ぉ~! あぁ~ん! あぁ~ん、は……」と、俺ちゃんの脳を大変に刺激するような、官能的な甘い~声を漏らしながらしてくれるの。もうそうなると俺は全く駄目だね。雛鳥のようにお口をパクパク開けて反応する「お姉様くださいませ」と……。

 その後は直ぐに、「あぁ~ん、モグモグ……お姉さま美味しいです。そして俺ちゃんは、とても幸せでございます」と、思わず甘え声を更に漏らしもしたよ。俺自身の両手を頬に当てて──。『もう駄目だ! 堪らない! 俺の欲望は止まらないかもしれない!?』と、歓喜の声を上げたくなった──。

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