『♠』の〝10〟
「いつもこういう役割は僕に回ってくるんだけどなんで?女神に嫌われてるのかな」
「まあ仕方ない。任された以上はちゃんとやらなきゃ」
「ただ、僕はそれほど強くはないよ?」
【名称】 シンイチロウ・ミブ
【種族】 『
【性別】 男性
【強さ】 ★★★★☆
【武器】 二丁拳銃
【人物詳細】
本名を壬生慎一郎。十八歳で事故死し、異世界へと生前と同じ肉体で転生した。
前世では誰からも必要とされず、失意の中で死んでいった。それが原因か、転生後は頼られること、求められることに弱くなり頼まれ事は大抵困り顔の二つ返事で了承するようになった。
『トランプ』の一員として活動していた最中、運悪く竜の大群に襲われこれを迎撃。疲弊し切ったところを星辰竜ポラリスに発見され『神話劇場』に幽閉されていた。
日本の学生服に酷似した服装をしており、紺色のブレザーと同色のチェック柄ズボンを着用した黒髪の男。見た目はただの人畜無害な少年に見えるが、両の太腿に備え付けられたホルスターに収められた拳銃でこれまでにいくつもの障害や外敵を屠って来た。
序列に関しても丁寧に積み重ねてきた実績から来る第十位で、『トランプ』内では珍しく『ちゃんと実力が伴っている地位』に就いている。
【能力】
・〝主人公補正(真)〟
人の暮らすあらゆる世界で自らの運命を好転に導く強制力。ある種では神々に与えられた補正によるものとされているが、詳細は不明。
このスキルを所有する者は死を確実なものとしない以上は必ず生き残る性質を宿す。たとえ心臓を潰して四肢を切断したとしても、絶命確認前に崖から落としたり戦場に放置したりといったアクションを起こした場合、百%の復帰・生還を果たす因果に繋げる。
・〝ハーレムメーカー(真)〟
世界を越えた者に宿る全体魅了のカリスマ性。
自身の本来の出生世界と同じ転生転移者以外の人間に問答無用で好意を抱かせる。この力に固執し過ぎた余りスキルとしては歪なまでに真正を誇示し、本人が望む望まざるとに関わらず彼を知る人間は直接の対面が無くとも好感を持つ。
真に愛情を向ける者、忠誠を誓う者がいた場合にはこのスキルの影響は緩和される。干渉遮断の力を持つ者も同様。
また効力を〝反転〟させる能力ないしアイテムがあればこのスキルの性能をそのまま返して絶大な憎悪がステータス及びパラメータに上昇補正を与える。
このスキルによって彼は軍勢や勢力内において常に皆を束ねる位置に据えられる。彼自身に指揮能力が無くとも、彼を中心に多くの知識ある者達が集まり自然と堅牢な組織図が出来上がる。異界の者だけで構成される『トランプ』ではこのスキルは一切有用性を示さない。
・転生補正
世界を越えた者に宿る全能力の大幅な強化。
肉体はもとより精神性にも作用し、年齢に見合わぬ達観さを与え沈着な思考と的確な判断を確約させる。
・大型二丁拳銃『エボニー&アイボリー』
弾数無限、威力調整可能、弾道任意変更と性能を盛りに盛ったチート銃。
ただし性能過多により銃身の耐久を加味しておらず、連射し過ぎると脆くなっていく。最終的には引き金を引く握力だけで砕け散るまで弱るが、ただ何のバフも乗せずに撃つだけなら何千発と耐えられるし、威力も通常の拳銃の範疇を遥かに超える。
エボニー特殊能力『
対峙する敵の数と能力が高ければ高いほどに比例して一撃の威力を高めていく弾丸を放つ。上記の初期威力から最大でレーザーやミサイルのような威力にまで膨れ上がるが、一発撃つとエボニー自体が三分の冷却時間を必要とする。
アイボリー特殊能力『
命中した対象の能力を問答無用で一つ封印する弾丸を放つ。シンイチロウが相手の能力を何も知らなければランダムで一つを封印する。シンイチロウが敵の能力を知っている場合は『認識している能力のどれか一つを選択して封印』するか『認識している能力以外の未知の能力を一つ封印』するかを選べる。
能力を発動している間は追加の『
『攻略(?)メモ』
それなりに異世界人らしいチートを積んだそれなりの人格者。結構強いくせにヴェリテにビビり散らかして泣く泣く黒抗兵軍の総指揮を執る羽目になった。ポラリスに幽閉されてから竜がトラウマになりかけているらしい。
元々はコレ↓を改めて弄った結果のキャラクター。名前とかまんま。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892756005/episodes/1177354054893286326
元はというか、この未来にならなかったシンイチロウとでも言うべきか。とにかく闇落ちせずにそれなりに幸せな未来を生きている。ただ世界線の違いからか闇落ちの未来で手に入るはずだった二振りの剣は失われているが、その能力は代わりに使い込まれた二丁拳銃に宿っている。
拳銃の名前はシンイチロウ的には元ネタは某スタイリッシュ魔人の持つ銃だが、もっと言えば起源的な元ネタはとあるミュージシャン(兼シンガーソングライター)の楽曲である。
この男が黒抗兵軍の本隊を指揮しているせい(おかげ?)で『「♡」の〝K〟』の権限が使い放題になってしまい、この隊だけは世界のどこにでも瞬間で転移できる万能戦力になってしまった。
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