イクスエキナ
ある世界の一隅を割り裂いて生み出された特殊空間、〝具現界域・妖精界〟にて今代妖精王を務める男。
妖精種にしては豪快な性根をしており人や人外に対する差別意識を持たない。
ある事情から先代妖精王に指名される形で任に就いた為、あまり自身の立場に拘らない。王という存在自体を疎ましく感じている節もあるが、それでも仕事は問題なくこなすし妖精界の民も普通に愛してる。
ただ元が妖精王の近衛団長という役柄だった手前、どうにも玉座で腰掛けていることに耐えられず気晴らしに(無断で)外へ出ることも多く、それが妖精界の重鎮達にとって悩みの種になっている。
《能力》
・『妖精王』
妖精種の長たる地位は継承と共に精霊種に認められることを意味する。
総ての精霊を愛し愛される妖精の王はあらゆる属性に高い適正を付与される存在。
すなわち〝属性掌握(極)〟として最上位の術を扱える。
・〝具現界域・妖精界〟
またの名を『神聖理想国土グリトニルハイム』。
妖精種が思い描く、自分達のとって理想の土地を具現化させたもの。世界の維持にはそこに住む妖精個々の助力と、構築と構成を司る王と女王の力が必須。
鬼神のように界域そのものを戦場としたり妖精達を戦の手駒にするような真似はしないが、常時展開され続けている妖精界から絶えず流入する世界構成の余剰エネルギーが主柱たる妖精王には送られている。
基本的に疲れ知らず。また属性が使えない状況や戦域だろうと妖精界から流れ込む力を利用して、環境に左右されない単独での属性使用を可能にする。
・宝剣『剣』
グリトニルハイムを支える鍵、概念的支柱。これを以て妖精界の安定は成り立っている。
代々に引き継がれる宝剣はその代によって形と銘を変える。イクスエキナに所有権が渡った時点で宝剣は両刃の大剣に変化した。
五大精霊全てとの親和性が極めて高く、ただそこに在るだけで周囲の精霊種を収束・活性化させる能力を持つ。妖精王の適正と合わさることで発生する相乗効果は(五行の力に限っては)神格にすら競り勝つほど。
銘はあまりにも頓着しないイクスエキナの適当さに呆れた側近が付けたものが別にある(大概の者は当代宝剣をその名で呼んでいる)。
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