魅惑の食感ギョーザノカワヤキ

 最近、餃子の皮でピザを作るのが流行っているらしい。

 餃子の皮をピザ生地代わりにして、具材をのせて焼くというものだ。


 以前、応援コメントで情報をいただいて、私も試してみた。簡単にピザっぽいものを作ることができ(一度失敗したが)、美味しかった(一度失敗したが……)。検索すればレシピはいくらでも出てくるので、オススメしたい。


 ただ、ピザを作る前に、ぜひ食べたい料理がある。

 それが、「ギョーザノカワヤキ」である。


 作り方は簡単。


①ギョーザの皮に軽く塩を振る。


②それ以上なにもつけずに、手を加えずに、フライパンで焼く。


 つまり、以前の「パイシートヤキ」同様、ほぼなにも手を加えずに、そのまま焼いたものだ。


 ちなみにポイントは、塩を焼く前に振っておくこと。

 なぜならば、油も引かずにそのまま焼くため、焼きあがった皮の表面は非常にスベスベしている。なので焼いた後に塩を振っても、口に運ぶ前にすべて零れ落ちてしまうからである。


 さて、以上で完成した「ギョーザノカワヤキ」。


 見た目は、いい感じに焼けた薄いおせんべいのようだ。

(一回目はなにがどうなったか、黒焦げになってしまったが……。)


 気になるお味は……。


 パリッ!


 小粋な音とともに噛み砕く、この食感。たまらない。


 薄すぎず厚すぎないこの厚みが、ポテチやせんべいとは違う、絶妙な歯ごたえを生み出している。


 ちなみに味は、わずかな塩気と、無味の小麦粉感。


 ただ純粋に、「パリパリッ」という食感を味わうためだけに作ったと言っても過言ではない。

 油をまったく使わないから、ヘルシーなチップスのようだ。


 パリッパリッ。パリパリッ。


 幸せな食感テクスチャーを堪能中……。


 2、3枚食べると飽きるので、すぐに餃子ピザに移行するのが賢明です。


 「ギョーザノカワヤキ」、ごちそうさまでした。



p.s.どうやら私は、味と同じくらい、料理の食感テクスチャーが気になるタイプみたいね。(このエッセイを書いていて気付いた。)

 ちなみにたまに出てきた「テクスチャー」とは、料理関係の言葉としては、歯ごたえや舌触りなど、食べた時の物理的な感覚のことをいうのだそうです。

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