進化!パンモドキクレープ

 以前紹介した「パンモドキ」を覚えているだろうか。


 小麦粉と水を混ぜて、オーブントースターで焼くというシンプルかつバリエーションの利く料理。私にとって、思い出深い美味しくない料理だ。


 あれからも、私は何度か作って食べていたのだが、一つ問題があった。


 それは、家にオーブントースターがない、ということだ。

 いつもオーブンレンジのオーブン機能で焼いているのだが、火力が足りないのか、中まで上手く焼けない。焼こうと思うと、時間がかかる。その上、オーブンが熱くなり、特に夏場は周囲が暑くて辛かった……。


 オーブントースター買えよって話なのだが、諸事情あってまだ買えそうにない。


 改革の必要に迫られ、誕生したのが「パンモドキクレープ」だ。


 作り方は簡単。


①小麦粉と牛乳を適量入れて混ぜる。


②お好みのトッピングを加える。


③バターを引いたフライパンに流し入れて、焼く。


 ちなみに、名前は例のごとく、私が考えたものだ。

 パンケーキよりも薄く、クレープよりも厚い。どちらかといえばクレープに似ているので、「クレープ」が付いている。


 そしてこの「パンモドキクレープ」も、「パンモドキ」同様、様々なトッピングを楽しめることだろう。

 ちなみに、私はいつも②でレーズンを入れている。ただ、注意すべきなのは、フライパンに流し入れる時。レーズンがポトポトと落ちて一カ所に固まってしまうため、生地が固まる前に、フライパン全体へ広げる必要がある。もしかしたら、後から入れたほうがいいのかもしれない……。


 そして、この「パンモドキクレープ」の「パンモドキ」とは違う最大の特徴は、フライパンで焼くこと。

 オーブンのように、焼けたかどうかをいちいちつついて確認する必要はない。熱する表面積が大きいので、すぐに焼ける。あと、家はIHなので、そんなに暑くならない。

 欠点といえば、レーズンが少し焦げるくらいだ。やっぱり、後から入れたほうがいいのかもしれない……。


 さて、そんなこんなで、完成した「パンモドキクレープ」。


 ところどころ、焦げたレーズンが散らばっているが、真っ白な丸い生地に、バターの香りがほのかに漂う。

 一見すると、白いパンケーキか、クレープか、ガレットか。良い感じにデコれば、SNS映えもするかもしれない。


 気になるそのお味は……。

 

 うん。牛乳を入れたから、モチモチな食感はある。

 あと、無味の小麦粉感。

 そして、救いのバターとレーズンの味。


 この見た目を裏切る美味しくなさ――それがいいっ!!


 「パンモドキクレープ」ごちそうさまでした。



p.s.牛乳を入れて焼くのがポイントです。水や卵だと「お好み焼きモドキ」になると思います。

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