究極の救玉〈キュータマ〉キナコチャトウボール

 今回は、以前紹介した「キナコチャトウ」の進化形の話をしよう。


 ありがたいことに、あの話を書いた後、たくさんの応援コメントをいただいた。


 それらを読んで、私は新たな「キナコチャトウ」をひらめいた。


 最初に言っておくが、前話の二の舞は踏まない。

 かーなーりーの、自信作だ!


 名付けて「キナコチャトウボール」。

 その名の通り、キナコチャトウを球体状にした料理だ。


 作り方は簡単。しかも今回は分量もおおよそ量った。


《材料(体積比)》

 砂糖(1)

 水(3)

 きなこ(5)

 茶葉(1)

 黒ごま(1)

 塩(わずかに)


①水に砂糖を溶かす。(溶けなければ数秒レンチンする。)


②きな粉を入れ、混ぜる。(粉全体に水分を含み、ダマになるくらいが目安。)


③茶葉、黒ごま、塩を入れ、混ぜる。


④適量をラップに移し、包んでギュッと固める。


 以上で完成する、「キナコチャトウボール」。


 見た目はどうみても、不純物を含んだ茶色い塊。

 ものすごく食欲をそそらない。


 それでも意を決して、口に入れてみる。


 ……おぉっ。(感嘆)


 まずなにがすごいかって、「むせない」。

 水分を含ませたことにより、「キナコチャトウ」の欠点であった、むせやすさと粉の飛散が、格段に改善された。


 そして、もう一つの改良点は、黒ごまを加えたこと。

 ごまには脂質が含まれている。これによって、砂糖・きな粉・黒ごま、つまり、炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素を摂取することができる……気がする。

 ちなみにこれは応援コメントから、アイデアをいただきました。


 さらにさらに、これを冷凍すれば、「キナコチャトウアイスボール」の完成だ。

 これがまた冷たい! 暑い夏でも、冷たくいただくことができる。


 これぞ「キナコチャトウ」の究極の形ではなかろうか。

 今年の夏は、この「キナコチャトウボール」が私を救ってくれると妄信している。


 「キナコチャトウボール」ごちそうさまでした。



p.s.それにしても、見た目がアレだな……。

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