第18話 今日は当たらない日。
昨日、俺が地下の水たまりを捜索している間に、貴賓室では窓や扉の隙間から侵入してきた泥が3体の人形になって襲ってきたが、ダリアと蜂が撃退したとのこと。
しばらくは地下の水たまりの捜索ではなく、安全な場所を確保することが先決と考え貴賓室の扉と窓を30万円の頑丈なものに取り替え時間になるのを待つ。
『6時まで5秒前、4、3、2、1、』
『ダイブ確認。』
「
『マスター。庭に剣が刺さっていますが抜きますか?』
「いらん。銃刀法違反になる。そもそも、
『了解しました。』
8万円の肥後牛お取り寄せグルメセットをホットプレートで調理する。リアルの空間では貴賓室に肉の匂いがついてしまうのでできないが、
ダリアもナデシコもホットプレートに対して無知のため、触って火傷してシャァシャァぴぃぴぃ威嚇していたが、焼いた肉を口元に持っていくとガツガツと食べた。その後はホットプレートに対しての認識ができたのか、焼いた肉をフォークを使って食べていく。ダリアもナデシコもタレを使わないほうがお好みのようだ。
「野菜も食えよ。まぁ、人間じゃないからいいんだろうけどさ。」
こんな時、俺は率先して残り物の野菜に手をだしてしまう。オレん家、俺の買った肉、俺が焼く…。まぁ、喜んでるし、いいかな。
今日は何もなさそうだ。
「あと10分か。剣でも見てみるか。」
俺はナデシコを抱っこし、ダリアと蜂たちとドローンAを連れて、リビングに行き、庭に突き刺さっている剣を見た。その剣は宝石の散りばめられた
ナデシコをソファーに降ろして、ボウガンを構えて暇つぶしの射撃の的にする。
シュン
外れる。
シュン
外れる。
シュン
外れる。
今まで的が大きかったから当たっていたが、全然当たらない。
ダリアが俺のやっていることを理解したのだろう。緑の闘気を纏うとシュンと小さな風の刃を剣に向かって放つ。
キィィィィィン
風の刃が当たると思った以上にいい音が響いた。それを聞いたナデシコも私も私もと水の玉を放つ。
キィィィィィン
キィィィィィン
ダリアから生まれた蜂たちもはじめて、みんなで楽しく的あてゲームをしていると。
―― ミミックを倒した ――
―― 宝剣を手に入れた ――
「は?あれがモンスターだったのか?」
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