引きこもりの少女と郵便屋 4
「っ」
それに気づいた瞬間に、シノギはほとんど反射的に懐からサングラスをとりだして装着していた。
いつの間にやら窓が開け放たれ、いつの間にやら――部屋はふたりきりではなくなっている。
シノギとフラウラリーネの間に割り込むように、無粋な三人目の男が現れた。
その男の蒼穹の如き頭髪は美しく、高貴な面立ちは人を惹きつけてやまない。長身でスレンダー、しなやかで強靭。
敵意の威圧感で満ちていなければ、きっと素晴らしい貴公子として社交界でダンスでも踊っているのではないかと思わせる。
その男の名を――。
「シュプレヒド・フォン・エスタピジャ……っ」
『飛送処エスタピジャ』の中枢人物――かつての創始者である【
そして『
シノギの、嫌いな男である。
「てめェ――!」
「失望したぞ、サカガキ・シノギ」
シノギに言葉を許さず、シュプレヒドは握り潰すように己の意だけ伝える。押し付ける。
「説得のひとつでもするのかと思えば、懇願されてあっさりと手のひら返しか。まったく、彼女を救いたいという思いだけは、私と同じくするものだと思っていたのだがな」
「同じだ、助けるさ」
急に現れて、鮮烈に怒り、揺るぎなく立つ。まるで雷のような男。
シノギはこの男の神出鬼没っぷりを知っているから突然の登場だろうと怯まない。強く言い返す。
それ以上の激怒が返る。落雷の如く。
「ならばなぜ妹の我が儘になどに耳を貸す――死を見過ごそうとする!」
「それがそいつの矜持だからだ! 曲げられねェもんを曲げさせて助けても、それは有難迷惑だろうが」
「矜持だと? そんなものは命あっての贅沢だ。このままでは妹は死んでしまうのだぞ」
「だからその不幸を誰ぞに渡して解決か」
「その通りだ、我々は選ぶ。不愉快を干しても生きることを。誰かを犠牲にしても生きることを。選ぶのだ」
「張本人の意見を無視してなにが選ぶだ。てめェの意見を押し付けてんじゃねェ」
「ならば貴様は数年後に死した妹になんと言うのだ? 墓前で済まないだなどと喚いたところで聞こえやしない」
「っ」
一拍、言葉を詰まらせてしまう。
それは彼女の死という絶対にありえてはならない未来を突きつけられたため。
その寸隙でさえ、雷の速さは見逃さない。
打ち据えて食らいついて弾劾する。
「貴様も私と同じだろう、そんな未来など想像するだに死にそうになるはずだろう。だったら不様に泣いて懇願しろ、妹に向かって土下座して縋れ。貴様の口から――生きろと、そう言え!」
「それで翻るんなら何万回でも叫んでらァ! 額を泥まみれにしてもこすり付けてやるよ! けど、曲がらねェよ、それでこそフラウラリーネって女だろうが!」
「違うな! 貴様は自分の手で救いたいだけなのだ、私に先を越されて悔しいだけなんだろう!」
「なんだと!」
酷い言いがかりだ――とも言い切れない。
じっさい、そういう本音を寸刻以前に考えていたのは誰であったか。
その僅かな引け目が垣間見えたか、それともただずっとそう考えていたか、シュプレヒドは苛烈に峻厳。
「彼女が一言でも、貴様に助けを求めたか? 願い祈ったというのか? 救いを与えるのが貴様でなければならないなどと愚昧に過ぎる!」
「わけねェだろうが! こいつがそんな素直なタマならこっちも苦労しねェんだよ!」
「であればそれは貴様の勝手な救いに過ぎん! 求められもせずに救って、救世主を気どりたいのか? 愚かしい不様だよ、妹は私が救い出す」
「だからそれが正しい救い方なのかって話だろうが!」
口論は平行線。言い争いは激化の一途を辿る。
口々に叫ばれる言葉から、互いの目的は一致しているのは明白なのに。
熱烈な感情から垣間見える、巫女の少女が大切であるという想念は同じなのに。
なのにすれ違う。激しくぶつかり合う。
それは同族嫌悪に近いのかもしれなかった。
と、そこで。
「――失礼」
不毛な争いに冷や水をかけるようにして、玲瓏なる声が割り込む。
ふと気づけばまるで手品、バト・ニグレドはふたりの間に立っていた。
罵り合う両者に優雅に笑いかけ、慇懃にお願い申し上げる。
「シュプレヒド様、ようこそいらっしゃいました。しかしどうか玄関よりお越しください。でなければ貴方様の速さではお出迎えに間に合いません」
「……バトか」
「サカガキ様も、些かお声が大きくなっておりましたよ。トワイラス様とリンカネイト様が驚いてしまいます」
「…………」
見遣ればドアを開いてベルとリオトもまた戻ってきている。
格好悪いところを見せたか、とシノギはちょっとバツが悪くなる。
一瞬にして押し黙ったシノギとシュプレヒドに、バトは続いて手でソファを示す。
「お茶の用意をいたしましょう、どうぞお掛けになってお待ちください」
「……いや、いい」
なんとも苦々しくそれだけ言って、シュプレヒドはシノギから完全に視線を切る。
すぐに懐から一通の手紙を取り出し、バトへと宛てる。
「本来ならば紳士として礼儀に則り直接渡すべきかと思ったが、気が変わった。どうでもいい。
バト、サカガキ・シノギにこれを渡してくれ」
「承りましょう」
渡し終えると、酷く億劫そうにシュプレヒドは窓際へと歩き去る。
最後に一度立ち止まり、振り返ることもなく告げる。
「それと、言伝を――逃げても構わないと」
「畏まりました」
バトの言葉が届くと同時、ばちりと淡い雷鳴が響き渡る。
そして、既にそこにシュプレヒドの姿はない。開け放たれた窓から心地よい風が吹き込むばかりであった。
バトはやれやれと肩を竦める。
「だから、玄関からと仰っていますのに。困ったお方だ」
「で、誰だったんだ、今のひとは」
「わし、初対面じゃが嫌いになったぞ」
改めて仕切り直し。
三馬鹿はまたソファに腰掛け、フラウラリーネはその対面に座す。ちなみに窓は鍵をかけて閉めた。
バトはお茶を淹れ直しそれぞれに配る。
琥珀色の飲料はやはり味わい深く心やすらぐけれど、それでも足りない。
リオトもベルも、同胞を口汚く罵られて平静を保っていられるほど穏やかではない。
その点に関して、フラウラリーネは些か申し訳なさげ。彼の物言いは、妹の彼女にとっても快いものではない。
「シュプレヒド・フォン・エスタピジャ、わたくしの兄です」
「兄? じゃあ彼も
「『
「ふん、通りで偉そうにふんぞり返っておったわけじゃな」
フラウラリーネの説明にひとつ、シノギは付け加える。大事なことだ。
「ついでに、おれの嫌いな奴だな」
「わしも嫌いじゃな」
「彼はどうしてあんなに怒っていたのだろうか」
即刻、嫌悪に走るベルとは違い、いちおう、リオトはワンクッション置く。
常態を知らず、突然にあのような姿を見せつけられて好意的に解釈は難しい。だがあれが全てではないはず、それは妹を思う心根からも察せられる。
フラウラリーネは悲し気に慎重な返答を考える。
「あれであのひとは必死なのですよ、わたくしのせいで常の優しさを押し殺してしまっているだけです」
「ま、シスコン兄貴としちゃ、妹がやべェ状況で切迫してんだよ。
それもようやく代替を見つけたと思えば、当の妹が拒否ってんだ、そりゃ苛立ちもするだろうよ」
「む、シノギ?」
どうしてだろう。
面と向かっていた時、シュプレヒドに対して真っ向感情を荒立てていたというのに。嫌いだと表明しているのに。
過ぎ去って今、どうして擁護じみた発言をするのか。
ベルにはよくわからない感情が、縁を伝って届いた気がした。
リオトはわかっているのかどうなのか、ただ頷いて理解を示す。
「真剣さ故の余裕のなさか。そりゃ大事なひとには、死んでほしくなんかないよな……」
必死にもなる。感情的にもなる。
意向を無視してでも、無理やりにでも、生かしてやりたいと願う。
それはとても、共感できてしまう願いだと思った。
シノギが嫌いになりきれていないのも、同じ願いを志すが故なのかもしれない。
それはそれ。シノギはやっぱり嫌そうに眉を顰めて奴の残していったものへ言及する。
「んで、バトさん、さっきあの野郎がわざわざ目の前にいるおれに宛てた手紙ってのは?」
「こちらになります」
まず郵便屋に手紙を置いていく辺り、なんとも言い難い皮肉を感じるし、その場にいるのに人に預けた点もまた腹立たしい。とはいえ、受け取らないわけにもいかない。
シノギは差し出されたそれを頂き、封蝋を解き、どれと三人で内容を確認する。
すぐに三人、同時に不可解げに顔色が歪む。
「決闘の」
「申し込み?」
「ほうほう」
それは果たし状であった。
尋常に相対し、矛を交え、互いに相違する意見を闘争によって決しようという提案である。
どうせフラウラリーネを言葉によって説得できるとは思っていない。シノギの頑固さは理解している。ならば、もう手っ取り早く白黒つけようとシュプレヒドは申している。
潔く、自信家で、はっきりしたがる彼にして順当な作法なのだろうが、送られる側にとっては困惑を隠せない。
「立会人はバトさん。日取りは一週間後。場所はこの屋敷の庭。一対一で。勝敗は降参または立会人の判定による。生死は――問わず」
「まあ、一般的な決闘のルールだな」
「わしが言うのもなんじゃが、古風じゃのぅ」
正直、唐突感が否めない。
なぜいきなり決闘か。話し合いや説得を素通りして暴力沙汰とは中々穏やかではない。
唯一、素知らぬ顔で紅茶を啜るフラウラリーネにシノギは水を向ける。
「フラウ、これは」
「ええ、わたくしの我が儘による兄様の返答です」
既に話し合いは終えている。説得も徒労と過ぎ去った。
どこまで言い争っても平行線で、なにを伝えても相手の意見に納得いかない。
ならばもう武力で決着をつける他になかろうと合意され、決闘という方式で事を決めようと了解して今であるということ。
シノギが来たる以前に、情勢は固まっていたのである。
ならば決闘に差し出すものもまた、決定済み。
「……おれが負けたら、代替を使うってことか」
お前の矜持を曲げるということか。
頷き、さらに事も無げにフラウラリーネは続ける。
「それと、もう二度とサカガキさんとは会わないという約定を取り決めました」
「……あ?」
一瞬、シノギは訳が分からないで硬直してしまう。
次瞬、意味を悟って苦虫を噛み潰したような顔つきになる。
「ち、そうかよ、そっちが本命か、あのシスコン」
昔から、嫌われている自覚はあった。妹に近づくなと何度も言われた。
場合によっては殺されかねないほどの嫌悪だと、わかっていた。
そのことはフラウラリーネもよく承知しており、首肯は当たり前のようになされる。
「でしょうね。ですが、勝てばよいのです。勝てば代替の少女の身柄はこちらで預かることになります、今少しの猶予を得られます」
「……」
そんなあっけらかんと言うものではない。
勝てば確かに丸く収まる。だが、負けてしまえば?
フラウラリーネからはその懸念、危機感が感じ取れない。勝利を疑っていない。
その期待はうれしい限りではあれ、実際問題厳しいことこの上ない。
フラウラリーネの楽観とシノギの悲観に、横合いから口を挟むのは疑問の多いベルである。
「して、あやつは強いのか。魔力は、そっちのよりも僅かとはいえ少ないようであったが」
魔力量という尺度は視えるけれど、個人の強さというのはあまりわからないベルである。
彼女は誰よりも強く、強くあり過ぎたがために他者の強弱に頓着がなかった。
一方で正確に戦力を見極められるのは勇者。渋い声を漏らす。
「強いと思う。今の俺では太刀打ちできないかもしれない。名の知れた戦士じゃないか?」
「あいつは
「っ、そうか、尊称ではなく位階の意味でか。通りで」
「む?」
畏怖にも近い感情が、リオトより伝わる。見たところ強いとはわかっていたが、その位階の強者であったかと驚いている。
それはシノギのあっさりと発した称号に対する脅威度の高さからくるもの。
ベルは、しかしその号を知らない。
「
「ああそうか、ティベルシアは知るわけがないのか」
「知るわけがないとな?」
「
「わしが?」
さっぱりわからないベルである。
間髪入れず説明を求めてスーツの裾を引っ張る。シノギは顔一杯で苦笑する。
「あー、昔々そりゃあもう強くて悪ぅい魔王サマがいてな」
「うむ」
「もう黙ってられんと他の魔王六名、勇者四名が団結して挑んだらしい」
「うむうむ」
「で、結果。勇者は全滅、魔王も二名を残して滅ぼされた。そこまでやってようやく封印にこぎつけたっつぅ空前絶後の大魔王サマ」
「ほう、そんな恐ろしい魔王がおったとはのう」
「君だ、君」
本当にわかっていないのか、トボけているのか。
やれやれとばかり、いい加減リオトは突っ込む。
ああなんだと、どこかガッカリした様子でベルは肩を竦める。
「む、なんじゃそうか、わしか」
「で、本題はこっから。生き残った魔王の片割れが、魔王と勇者っつう半神の恐ろしさに危惧を抱いて、ひとつの組織を立ち上げた」
それの名を英雄監査機関『ウァルハラ』という。
「現代において『飛送処』と同じ六大機関に名を連ねるほどの巨大機関に成長したその組織の目的は、魔王と勇者の動向を常に監視すること」
「時に世界に仇なす魔王、勇者の排除のために他の魔王、勇者に呼び掛けたりもする。俺も幾度か声をかけられたよ」
「ふむ、監視とな」
その呟きには疑問の色が含まれていた。超越者相手にそんなことができるのかという素朴な疑問だ。
それその通り。魔王や勇者は彼らに監視されることになるが、とはいえ実は多くは振り切っている。いつかの憤怒の魔王のように、監視から逃げおおせるなど半神どもからすれば容易に過ぎる。
ただ、社会的地位を得ているタイプの魔王勇者は黙認せざるを得ないので、丸きり無意味とも言えない。
それに、機関の役割は他にもあって。
「んで、魔王や勇者だけじゃなく、それ未満――次の魔王や勇者になりうる強者もマークしててな、それの副産物として作られた位階が
「半神に満たぬ強者と?」
そう、とシノギは頷く。
それは無限に鍛錬した逸脱者だったり、勇者や魔王の子孫だったり、
「現在の
十人――十外と呼ばれる奴らはなんの裏もない単なる強者だが、九天とされる九人の英雄は勇者や魔王の末裔であったり眷属であったりなんらか関係性がある。準勇者、半魔王――要は継天者だな」
それぞれを指して――天の外なる十の英雄、
そして天を継ぐ九の英雄、
「なるほどのぅ。それで言うところの
「あぁ。おれなんかと違う、本当の強者って奴だな」
「勇者の力の欠片を継承した、現代において最も勇者に近しい実力者であると」
「そうだ。世界中探してもほんの百人にも満たない固有能力『
「そして、生死は問わぬ決闘かや――ひとりで」
「そうなるな。いつものようにあんたとリオトにゃ頼れねェ。本当に、サシだろうな」
三度の頷きに、ベルは一度だけ首を横に振る。
「では……悪いことはいわん。やめておけ」
「へぇ、そりゃどういう意味でい」
「そのままじゃ。おぬしも自身の実力の程は弁えておろう。わしら三人ならば敵はないが、個々では上位の者どもには届かぬじゃろう」
三位一体、一蓮托生、連理の奇縁。
彼ら三馬鹿は、三人であってはじめて誰にも負けないと断言できる。
けれどひとりとひとりとひとりと見た時、彼らは一流に達する程度の戦闘者でしかない。勇者や魔王――英雄にも、太刀打ちできやしない。
それは三人の共通意識であり、シノギだってわかっている。弁えている。
「わしはおぬしに死んでほしくはない。いや、傷つくだけでも悲しいし、苦しそうにするだけで嘆かわしい。自分のこと以上に、ずっと辛いのじゃ」
シュプレヒド、先ほどの様子を見る限り、シノギを痛めつけるのに躊躇いはないだろう。むしろここでシノギという障害を亡き者にしてしまおうという腹積もりさえ勘ぐれる。
避けられる困難は避けるべきで、しなくて済む苦労など放置しろとベルは縋るように言う。シノギが傷つくのを見たくないから。
けれど。
「ああ、わかってんよ」
わかっていて。委細承知していて。
「それでもおれはやるぜ。やらねェとおれはおれじゃねェ」
「ち。おぬしの意地と見栄はいつもながら、厄介極まるのぅ」
「悪ィ、おれの我が儘だ。けど、付き合ってもらうぜ同胞」
三馬鹿、それぞれの信念における貫き通したい我が儘があった時、残るふたりは全霊を尽くして手を貸そう。
それは彼らにおける約束事。助け合うことを当然とした、奇縁と手を結んだ者たちの前提たる理念である。
ベルはそれを持ち出されてはなにぞ言いづらい。とはいえ、絶望的な戦いに考えなしで身を投じるのもよしとはできない。
「……勝てる見込みはあるのかや。勝算は?」
「ねェな」
「なんじゃと」
「ていうか、実はあいつとは何度もやりあった事あるんだがその度にボコボコにされて手も足もでなかったなァ」
「貴様、ふざけておる場合か! おぬしが負ける姿なぞ見たくないぞ!」
「問題ねェ」
感情的に立ち上がるベルに、シノギはあくまでも冷静だった。どこにも焦る必要はないとばかり、自然体でこう返す。
「問題ねェ。今はあんたがいる」
「な」
「リオトがいる」
「はは」
絶句するベル。笑うリオト。
シノギはふたりを等しく見つめて断ずる。
「別に一緒に戦わなくたって、おれたちゃひとつだ。おれたち三人が揃って勝てねェ敵はいねェ――そうだろ?」
「な……なっ」
いきなり強気に笑うシノギに、ベルは困惑してしまう。
先刻以前まで勝てるかどうかと悩まし気であったではないか。英雄という格を説明して自らが劣っていることを認めていたじゃないか。どうした態度の変容か。
「なにをいう貴様、さきほどまで悲観的に顔を俯かせておったではないか! なぜ突然に自信満々じゃ!」
「いや、ベルと話してたらなんか大丈夫な気がしてきた」
「なんじゃと、なんの根拠にそんなことを!」
「だからあんたとリオトがいることに気づいたからだって」
はっはっは、となんともあっけらかんに笑う。その楽観的な態度は、そのまま先刻のフラウラリーネのそれと酷く似ていた。
もはや言葉もないベルと、笑いを堪えるリオトに――シノギは真っ直ぐ目を見てひとつ我が儘を言う。
「というわけで。ベル、リオト、あの野郎をとっちめる。そのために手ェ貸してくれい――頼む」
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