一時の休息

裕翔視点


陸也「父さん」


陸翔「ん?」


陸也「腕………」


ゲームが終わり休憩時間になっているその場所で陸也が陸翔の腕を気にする


陸翔「次のゲームの時には治ってるよ 裕翔がそうだし」


裕翔「そう言えば肩治ってますね」


陸翔「気がつくの遅すぎだろ」


そう言って陸翔はくすくす笑う


裕翔 陸也さん来てからよく笑うようになったなぁ………


常に険しい顔をしていた陸翔が陸也の存在のおかげでよく笑う


陸翔「次のゲームでは全員スタート地点がバラバラになる可能性が高いな」


裕翔「そうなんですか?」


陸翔「周期があるんだ 一緒、一緒、バラバラ、バラバラ、一緒、一緒って感じで」


裕翔 やっぱり詳しいな………


陸翔「ただ俺の時はそうだったってだけで違う可能性もある」


裕翔「やっぱり?」


陸翔「さっきのゲームの構造は俺道とか何も知らなかったからな」


裕翔「道とか何も知らなかったんですか?!」


裕翔 普通に発砲して走り出したから知ってるのかと………


陸翔「何も知らなくても勘で行った 罠は一切引っかからなかったが代わりに血だらけになったけど」


陸也「それならどっかの部屋で休憩して合流すればよかったんじゃ………」


陸翔「なかなか休憩する場所がなくてな」


裕翔 勘でそこまで行けるってほんと凄いな………長年の経験なのか………それとも暁夜さんの言っていたどの部隊でも馴染めないレベルの技術のおかげか………


裕翔「軍人怖い」


陸翔「酷くね?」


裕翔は軍人が怖くなり陸翔は少しショック


裕翔「勘でそこまで行けるってどんだけですか………」


暁夜「それはもう長年の経験と大佐の技術の賜物かと思います」


裕翔 デスヨネー


裕翔「どんだけ高度な技術を持っているんですか」


陸也「最高指導者を1発KOさせるくらいには」


裕翔「最高指導者を1発KOさせちゃダメでしょ!!??そもそも最高指導者とタイマン張ったんですか!!??」


ついツッコミを入れてしまった裕翔だが3人は笑っている


陸翔「裕翔 お前喧嘩経験してんだろ?もしくは元ヤン?」


裕翔 あっやべ………


実は裕翔 高校3年間はほとんど喧嘩で過ごしており頭はいいが授業内容はほぼわからない


凪咲「裕翔は「フィルーシャ」って言うヤンキー集団束ねてましたよ つまり言うと番長やってました」


裕翔「言うな凪咲!!」


凪咲「因みに全国制覇もしてます 百発百中で投げたものを当てるので「鬼のスナイパー」って呼ばれて恐れられてましたし」


裕翔「凪咲ーー!!!!!」


今で言う黒歴史を言われた裕翔は顔から火がでそうなほど顔が赤い


陸也「結構人は見かけによらないね〜」


裕翔「どういう意味ですか」


陸翔「お前の見た目じゃ元ヤンだなんて思わないってこと」


暁夜「しかも全国制覇していたなんて思いませんよ」


人は見かけによらないということを覚えた3人


凪咲「久々に手合わせする?」


裕翔「怪我してんだろ 断る」


暁夜「なら俺とやりましょう」


そして何故か手合わせをする流れに


裕翔「…………」


陸翔、陸也、暁夜「(目付きが鋭くなった………)」


裕翔は暁夜の前に立ち最初の構えをとる………すると寝起きの時とはまた違う目の鋭さが現れ暁夜も真剣な顔に


暁夜「っ!!」


凪咲「先制は裕翔」


暁夜が構えをとると同時に裕翔が先制攻撃を仕掛け暁夜が咄嗟にガード


暁夜「重っ………」


凪咲「裕翔の攻撃は重いのでも有名ですよ〜」


裕翔は攻撃の重さや速さ、的確さが凄く一撃で相手を沈めることも出来る


暁夜「っ………」


繰り出される足技に翻弄される暁夜


裕翔「どうした?まだまだこんなもんじゃないだろ?」


陸翔「性格も変わるタイプな」


「チャキン」


陸也「どこからナイフ取り出したんだ………」


陸翔「足元に入れてたんだよ」


裕翔は足元からて投げナイフを取り出し思い切り投げる………すると暁夜は避けたが服にあたり身動きが取れなくなって………首元にサバイバルナイフが当てられ暁夜は泣きそう


暁夜「ごめんなさい(´;ω;`)」


裕翔「いやあの………なんで謝ってるんですか?」


陸翔「手元見ろ手元」


暁夜が本気で泣きそうになるくらい裕翔の戦闘能力が高い


裕翔「失礼失礼」


暁夜「゚(゚`ω´ ゚)゚」


陸也「よしよし 怖かったな」


裕翔から開放された暁夜は陸也に抱きしめられ泣いており陸翔は「お前そっち系かよ」と思う


陸翔「にしてもお前武器持った時凄い怖いよな」


裕翔「そうですか?」


陸翔「俺と戦っても先がわからないしな」


等とそんな話をする………







次のゲームで人が死ぬことを察しながら…………

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平凡な人生の終わり ガルガード @Garugard

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