コミュニケーションのしかたについての提案

ぼくは、人付き合いがうまくない、と思う。

話が苦手というよりは、他人との距離感の感覚が、普通の人(何をもって普通と言うのか不明確だけど)と違うみたいだ。


お話はできる。相手の人が自分に普通に接してくれたら。

そうでない場合は、心が砕けて会話どころではなくなってしまう。


サービス精神は旺盛だ。せっかくぼくと話してくれるんだから、なるべく楽しんで帰ってほしいと思う。


すると、余計なことまで言ってしまったり、話が回りくどくなったり、長くなってしまったりする。


結果、あまり人に好かれない。


そんなぼくでも、今まで生きてきた中で、初対面の人や慣れない人、得体の知れない人たちと交流しなければいけない場面がたくさんあり、その中でいくつかのことを学習してきた。


今日は、そのいくつかを紹介しようと思う。


一、宗教についての話はするな

一、政治の話はするな

一、尾崎豊の話はするな

一、矢沢永吉の話はするな

一、X JAPANの話はするな

一、ジャニーズの人たちを安易に批判するな


以上のことについて、ひとつずつ解説していく。


まず、宗教について。当たり前だが、人がなんの宗教を信奉しているのかはわからないことが多い。


例え、自分が無宗教であっても、安易に宗教で定められた神の批判めいた話は、無駄に相手との軋轢を生む原因となる。


自分が信じる神と、相手の信じる神が違ったとしても、相手の宗教を攻撃したり、小馬鹿にしたりしてはいけない。


宗教は人を救うもののはずなのに、宗教のために戦争が起こったりしているのも事実だ。


日本に住んでいる人も、日本人だけではなく、日本人の中でもいろんな宗教があり、相手との絶対的な信頼関係が構築されるまでは、宗教の話は慎むべきである。


次に、政治の話について。


宗教と同じく、どんな信条の人なのかはわからない。特定の支持政党を持たない、いわゆる浮遊層という人たちも多いが、熱心にビラ配りや選挙活動などに関わっている人もいる。


自分と信条が異なるからといって、相手の支持する政党のことについてあれこれ言うのは、危険である。


そもそも、初対面の人などは、そもそもどんな信条を持っているのかさえわからないのだから、話すことがないからと言って、そんなリスクのある話をするのはやめた方がいい。


また、相手がよくわかってきて、そこそこの仲になったとしても、その事で人間関係が壊れたりすることだってたくさんあるのだろうから、やはり政治の話もよほどでない限りしない方がいいのである。


それこそ、結婚するだとか、そういう場合は別であり、長く人生を共にするのだから、性格が合うのはもとより、政治的な信条が違くないほうがいいに決まってる。



尾崎豊とX JAPAN、矢沢永吉については、ほぼ同じ理由である。


知っている人も多いと思うが、どちらも熱狂的ファンを持つ、カリスマのある人たちだ。


普通のファンと違い、ホントに熱狂的なのだ。


音楽的な趣味や、ヴィジュアル的なものが、自分の好みと違ったり、或いは大きく異なっていたとしても、それを公言してはいけない。


知らない人はもとより、ある程度知っている人でさえも、どこにファンがいるのかわからないのがこの人たちなのだ。


特定の相手だけではなく、ファミレスや居酒屋では、特に注意をしなければならない。


酔った人達の中にもし熱狂的ファンがいたら。


とんでもないことに発展する可能性もある。



最後に、ジャニーズについて。


ジャニーズ事務所に所属するアイドルの方達も、熱狂的ファンが多いという点ではX JAPANなどと似ている部分もあるが、ジャニーズの場合は、ファンの年齢層が異常に広いということが特徴として挙げられる。


さらに、アイドルはグループからピンの人まで多岐に渡り、年齢層も様々。


グループに至ってはメンバーそれぞれに固有のファンがついていたりと、どこにファンがいるのか全く予想がつかない。ファンのほとんどは女性であるというのも間違いない。


隠れファンなども数多くいると考えられ、こちらもやはり簡単に批判したり面白半分にネタにしたりすることは大変危険の伴う行動であると言える。


コミュニケーションに絶対の自信が無いのなら、話題にはしない方が安全だ。



どこで人が聞いているのかわからない。いらぬ事で自分の評価を下げたり、恨まれたりするのはおもしろくないだろう。


面倒なことに巻き込まれたりもするかもしれない。コミュニケーションには万全の態勢で臨みたいものである。

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