第396話 春合宿立案具体化中

 無事にキャンプ場も2泊押さえたので、次は装備や食事等を含めた計画の作成。


「テントは大きいの1つと、小さいの1つでいいよね」

「折角だから悠の買ったテントを使ってみるのだ」

「新品ですけれど悠君はいいんですか」

「僕は構わない、というか使ってみたいな」


 そんな訳でテント2張りは決定。

 なおキャンプ場には1区画に2つをくっつけて張ることを予約の時に連絡済み。


「食事はここなら近くで買えるよね」

「でも2日目はハードなのだ。帰って買い物しては辛そうなのだ」

「なら2日目の夕食は1日目に買っておくのでいいかな。長持ちして作るのが簡単なもので」

「2日目のお昼とかはどうしますか」

「途中に道の駅があるから問題無いんじゃないか。そこで買って食べれば」

「サイクリング時の荷物は必要最小限に抑えたいのですよ。行動水と行動食と雨具と修理用具くらいで」


 そんな感じでサクサクと決めていく。

 必要な装備も色々書き出して確認。


「自転車修理用具は工具セットと空気入れとチューブ2本とパンク修理キットでいいかな」

「それで問題無いと思うのですよ」

「それなら私と未亜でひととおり持っていますわ」

 そんな感じだ。


 更に時間を入れた行程表も作る。

 二日目に風が強い場合、風の向き等も考えてサブコース案も作る。


「この筑波山の麓まで自転車で走って山を登るというのも面白そうなのだ」

「でもきっと、霞ヶ浦一周と同じくらい疲れると思うのです」


 あんなこんな考えてプランを作った。

 持ち物リストも完成

 川俣先輩チェックと先生チェックを受ける。


「2日目がハードだよな。でも天候に恵まれればチャレンジするのもいいだろう。ただ風が出そうだったり不安が少しでもあったらやめておけよ。あと事前トレーニングはしておけ。なお装備はこれで大丈夫だ」

「注意点は川俣さんの言う通りです。あと、キャンピングの計画は一通り立てられるようになりましたね。これなら後輩が来ても安心です」


 そんな訳でOKを貰ったので、印刷して各自に配る。


「あとはWeb作成と自転車トレーニングなのだ」

「Web作成は何処まで進んだんだ?」

「雪の八ヶ岳まで作った処です。ご覧になりますか」

「どれどれ」


 先輩が見てみる。


「お、結構面白いじゃないか。でもこうやって見ると今年度も結構色々な事をしてきたな。この謎の夏活動はまあ、これでいいよな。詳細書けないし」


「でもこの大物釣ってどや顔の彩香で充分楽しそうなのがわかるのだ」

 確かにどや顔をしている。

 懐かしいな、無人島合宿。

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