第27章 雪山ハイキング

第373話 テスト期間終了!

 未亜さん監督による厳しいテスト対策勉強。

 合間に実施した、海をみながら蒸しプリンを作って食べる会。

 そして連続してやってきた業者テスト、クラス分けテスト、期末テスト。


 2月8日月曜日放課後の準備室。

 全てが終わって一段落した後は、遊びの計画だ。


「皆さん自己採点も悪くなかったので、取り敢えず羽根を伸ばすのです」

 未亜さんもそんな事を言う状態。

 まあクラス分けテスト、美洋さんも亜里砂さんも自己採点では全教科8割越え。

 間違いなく来年はA組入り出来るだろう。

 そんな感じなので皆さん強気だ。 


「それなら天気次第ですけれど、この前ほどガチガチじゃない軽い雪山ハイキングはどうですか」


「乗ったのだ!」

 あっさり亜里砂さんが手をあげる。


「どんな所ですか」

「11月にも行った三ノ塔です。今週の天気予報を見ると水曜と木曜が雨、きっと山の方では雪が降るでしょう。ですから土曜辺りに行けばいい感じで雪景色を見る事が出来るかなと思います。コースそのものは11月の時と同じです」


「あそこも眺めが良かったですよね」

「富士山も相模湾も綺麗に見えるのですよ」

 完全に全員行くぞ態勢になっている。


「服装は雪山の時と同じでいいですか」

「ええ。靴も雪山の時と同じものを用意します。勿論アイゼンやピッケルも。ただテントや寝袋がいらないので荷物は大分軽くなると思います。

 あそこは避難小屋もありますから、中で温かい昼食を作るのもありですね。

 明日までに装備表を作ります。後は天気次第です」


「なら私のガソリンバーナーを持って行っていいか?」

「ええ、ならバーナーはガソリンで統一しましょうか。ガスより寒い処に強いですしね。私も一つ持っていますから2個で」


「帰りは当然温泉に寄るよね」

「当然なのだ」


 ああ、また3時間待ちか。

 でも彩香さんも入りたがっているししょうがないか。

 ただ雪山にもう一度行く事自体はとっても楽しみだ。

 前に八ヶ岳に行った時、凄く綺麗だったし。


「なら皆で色々考えるのだ」

「取り敢えずスマホにルートを登録しておくのです」

「お昼作るならメニューも考えないとな」

 そんな感じで皆気持ちが山に飛んでいる。

 僕もだけれど。

 早速スマホを取り出して、コースを確認。


「また菩提峠からでいいんですよね」

「ええ、菩提峠から林道経由で表尾根を三ノ塔まで往復です」

 登山用地図アプリを起動して、早速ルートをダウンロードして作成しておく。

 あらかじめ地図をダウンロードしておけば、山中で電波が飛ばない時も地図や場所が表示されるから。

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