第246話 次の活動予定
そんな訳で。
食べ終わったら撤収準備。
皿やゴミの他問題集、持ち込んだノートパソコンとプリンタをカバンにしまって。
部屋の鍵を返して全員で図書館を出る。
「私も進化したのだ。デ・セボからデ・ゼボ・デ・カンポくらいにはなったのだ」
「デ・ベジョータまでいかないところが奥ゆかしいのです」
未亜さんには通じている様子。
確かイベリコ豚のランクだったかな、今のは。
「ただ復習は明日以降でいいからして欲しいのです。あのテストで最初に間違ったところ、あれを解くだけでもいいですから」
「わかりました。ちゃんとやっておきますね」
これは美洋さん。
続けて、
「それにしても1日だけでも何とかなるものなのですね」
と感想を言う。
「数学は一番簡単なのですよ。システム的に覚えれば最小限の労力で済むのです」
「未亜は確かにそういう処や方法論は良く知っているのですけれど、肝心の教え方は余り上手くないですよね」
「うっ」
「確かにそうなのだ。教え方は悠のが一番わかりやすいのだ」
なんて言いながら歩いて、そして。
「そう言えばドングリ取りとか、くるみ取りとかはいつごろやるのだ」
と亜里砂さんが尋ねる。
「順当にいけば9月終わりの期末休みかな。ただ天候とか気温次第というのはあるけれどさ。実がなっていないと話にならないし」
「もしやるなら教えて欲しいのだ。参加してみたいのだ」
「ああ。勿論OKだな。ただ学校の保険関係手続き上、参加する時は仮入部だけしてもらうけれどさ」
「それは全然問題ないのだ。現在は無所属ノンポリ支持政党無しなのだ」
先輩による亜里砂さん勧誘作戦は成功したらしい。
なんて話を聞きながら思う。
でも話にはその先があった。
「なら9月の19日から22日までの連休、全部でなくてもいいから亜里砂さんのところでお泊まり会をしたいのですけれど、大丈夫ですか」
美洋さんがそんな提案を。
さては話を聞いて以来、狙っていたな。
「うちは全然OKなのだ。ただ外泊届をどうやって出すかが問題なのだ」
「私と実亜と彩香はそのまま出していいんじゃないでしょうか。亜里砂さんの家にお泊まりに行くって。悠は自宅がそんなに遠くないですし、自宅に帰るという口実にすれば」
「これは私は聞かない方がいい相談かな」
川俣先輩がにやにやしながらそんな事を言う。
「でも寝袋とマットは全員分、先生に借りた方がいいのです。どうせならベッドではなく、全員で雑魚寝しながら色々話をすればいいのです」
あ、未亜さんも乗り気だ。
そうして話は具体化していって。
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