第179話 その辺の配慮は当然です
「本当はこういう時は2人以上で同一行動。かつ危ないところに行かないというのが原理原則なんだけれどさ。
今回は魔法とか超能力を使えるからちょっとだけずるをした訳だ」
「あと上がる時、『事故だ』と言わないで『休憩だ』と言ったのも事故防止なのですよ。その辺で急激な行動をとったりするとまた別の事故が発生する可能性が上がるのですから」
流石だな、と思う。
そこまで全部考えていた訳か。
流石高校生。
そんな訳で皆で一服。
文明先輩のめまいはしばらくすると直った。
そんなものなんだそうである。
獲物自体は充分獲れたので。
深草一同は今度は野草を陸地で採る方に切り替える。
ただ雑草が凄いのであまり奥までは行けない。
せいぜいツルナ、オカヒジキ、シロザ、薊くらいのものだ。
「生野菜が欲しくなりますね」
「食事自体は贅沢だと思うのですけれど」
「豆腐、油揚、その他豆腐製品が恋しいのですよ」
なんて贅沢を言ったりしつつ。
薊だけはトゲがあるので別バケツに入れて。
20分程で暑さに参って家に一度戻る。
バケツに水を入れ、念の為草についている虫が浮くようにしておいてと。
時計を見ると午後3個30分。
「今日はこのまま一休みして、それから料理を作りましょうか」
「そうですね」
という事で。
なお川俣先輩は野草採取から帰って直ぐに昼寝に入っている。
その先輩を起こして深草の女性陣は風呂へ。
僕は暇なので冷蔵庫を見てみる。
何を作ろうかな、と思いつつ。
今朝仕込んで冷やしておいた僕専用〆サバはいい感じ。
夕食辺りが食べ頃かな。
あとはヒラマサとかスズキとかも結構大量。
南蛮漬けはそろそろ第1段の部分は食べ尽くした方がいいだろう。
先輩は刺身系より熱を通した方が好きそうだから1品何かそっち系も作るかな。
あと牡蠣は素直に焼くのが美味しいかな。
何せ材料に困らない位の在庫がある訳で。
魚好きだと見ているだけでにやにやしてしまう。
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