第146話 次はいよいよ海水浴

 そんな訳で。

 それっぽい岩の下とかに向きを考えつつ投入。


 20個投入するのには時間も結構かかった。

 場所等を結構考えながら投入したせいもある。

 場所も予定の場所よりちょっと遠くまで来てしまった。

 でも引き上げる時の目印として紐に赤テープをつけている。

 しかも流れないように岩とかで紐を固定済み、

 だからわからなくなる事は無いと思うけれど。


 帰りは釣りエサと食用の貝なんかの採取だ。

 カメノテをオイスターナイフでガリガリやって採ったり。

 二浦でもお馴染みの松葉貝を採ったり。

 ムール貝っぽいのの群生を大きいの中心に採ったり。

 名前不明な小さな巻き貝も結構採れた。

 この辺はみそ汁にしてもいいし釣りエサにもちょうどいいかな。

 そこそこいい感じで収集して取り敢えず家に。


 なお僕と彩香さん以外はまず海水浴を選んだ模様。

 浜の方に出て泳いだりまったりしている。


「取り敢えずこれをしまったらこっちも海に出ようか」

「だね」


 という事で。

 立方体を幾つかくっつけたような形の家の中へ入って。

 バケツに海水汲んできて収集した貝を入れてと。

 シュノーケリング装備一式を取り出す。

 なお彩香さんはライフジャケット有りだ。


「ちょっと水着に着替えてくる」

 と彩香さんが2階に行った。

 僕は銛や見釣り用の仕掛け尾も一応準備しておく。

 ちなみに僕の海水浴装備はこの短パンTシャツそのまま。

 本来は海パンでは無いが別に大丈夫だろう。


 彩香さんが着替えてきたので海岸へ。

 やはり全員が海水浴中だった。

 銛を持ったりオイスターナイフを持ったりと、下心ありありな海水浴だが。


「どう、こっちの様子は」

 取り敢えず未亜さんに聞いてみる。


「泳ぎと釣りの場所を指定したのですよ。右がこっちからみて2番目の岩場、左があの大きい四角い岩。この間は泳ぎ専用なのです。他は釣り優先エリアなのです」


「それで成果は」


「どこもさっぱりなのですよ。魚はいるけれど捕まらないのです。高校男子組だけがちまちまスコアをあげているのです」


「こっちは貝類はそこそこ捕ってきた。あとセルビンは岩場に20個全部仕掛けた。そんな処かな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る