第117話 数だけは多いです

 その後色々と釣り上げて。

  ・ ヒイラギ多数。

  ・ ウミタナゴ2匹。

  ・ ベラ3匹。

  ・ ハゼ1匹。

  ・ 小サバ多数。

  ・ 小アジ2匹。

  ・ 小イワシ8匹。

  ・ ゴンズイいっぱい。

  ・ シロギス8匹。

  ・ メゴチ5匹。

という感じ。

 なおフグっぽいのは全部逃がしたので数の外だ。


 サイズは全て小さい。

 大きくても20センチ程度。

 大抵は10センチちょい。

 でも数と種類は多い。


 最後に彩香さんの仕掛けにちょい大きめのフグがかかって。

「これは流石にやめた方がいいですよね」


「そうだな。命と喰意地を秤にかければ命が重たい人間だもの」

 という処で終わりになった。


 気がつけばもう午後7時近い。

 あたりは暗くなりかけている。


「まずい、急げ」

 という事で急いで片付けて。

 大分重くなったクーラーボックスを先輩の自転車になんとかくくりつけて。

 自転車でえっほえっほと学校まで帰る。


 寮の自転車置き場に着いた時点で7時15分。

 急いで部屋から野草のバケツを取ってきて。

 セミナーハウスまで持っていく。

 セミナーハウスの前は見慣れない外国産のコンパクトカーが1台。

 これが先生の車かな。


「失礼します」

「はいはいどうぞ」

 女性の声が聞こえた。

 なので声の方へ荷物を持って歩いて行く。

 バケツ3つとクーラーボックス。

 重たい本日の収穫を皆で分担して。

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