すばらしいです!
すでに死んでいるにも関わらず、体だけが動き続ける。それは、個体としてだけでなく、種としても同じくという着想がお見事でした。
作者からの返信
明弓ヒロ さま
暖かい御言葉を掛けていただきまして非常にありがとうございます。
埋もれていた小説を拾いあげ、さらには輝く星のようなレビューまでたまわり、恐縮致しております。
これは始まる前からすでに終わっていた物語です。一縷の希望のないダークファンタジーにひとさじの生命倫理学をまぜあわせたもので、ジャンルとしてはゾンビものと分類することもできるのだとおもいますが、作者としてはまたちょっと違った印象で書きあげました。
楽しんでいただけて大変嬉しいです。
ほんとうにありがとうございました。
成る程……そういう事だったのかと深く理解しました。
だからこのタイトルだったのですね。
とても考えさせられました。
もう少し自分でも考察したくなります。
青い空は永遠に手に入らないものの象徴のようで、カラフルの見ているだけでいいという気持ちもわかるような気がします。
自分はいけないけれど、通る人もいない石の橋。
あちらへ行く術はあるけど、使えない石の橋。
それを見ながら橋を守る番人。一人一人にドラマがありながら向こうへ渡ることのできない一生は終わりもない。
もう少しこの物語に浸っていようと思います。
作者からの返信
森嶋あまみさん
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
お察しのとおり、こちらはすべてがすでに選択され、決定され、終わってしまった後のせかいの物語です。人類滅亡を題材としていますが、読了感のよいもの、それでいて余韻の残るものを目指して書きあげたので、読み終えた後も物語に浸ってくださっているという森嶋さんの御言葉がとても嬉しく存じあげます。
それにしても、やはりわたしは青が好きなようです。遠き青。触れられないもの。それがわかっているからこそ、強く憬れ、書きたくなるのかもしれません。
お時間を賜りまして、ほんとうにありがとうございました。