彼女と別れたら親友に告白された

佐藤香

彼女と別れたら親友に告白された

 彼女と別れた。つい昨日の出来事だ。

 別れ話を持ち掛けたのは俺。あの女、ほかの男と浮気していやがった。そんなやつ、こちらから願い下げだ。

 しかし、向こうにはすでにキープ済みの男がいる。傍目からは俺は捨てられた男のように映るだろう。そのことが癪で仕方なかった。

「ムカつく……」

 俺は行きつけの居酒屋で、サークル仲間の郁人に愚痴をこぼしていた。

 郁人とは去年、大学の映画研究会で知り合った。学科は違うけど、今はお互い二年生。おとなしい性格で、マイペースな俺と相性がよかった。何かにつけては行動を共にしている、良い友人だ。

 こいつにだけは、捨てられた男として見られたくなかったから、こうして俺の言い分を聞かせている。別れた女の愚痴なんて女々しいし、情けないとも思うけどな。

「光汰って、ほんと彼女と続かないね」

 郁人が俺のグラスにビールを注ぎ足す。

「光汰モテるのにね。今度の彼女も向こうから告って来たんでしょ?」

「お前が言うか、それ」

 友人の俺が言うのもなんだが、郁人はかなりの美形だ。色白な肌に優しげなたれ目。まつ毛も長い。同じゼミの女子たちがあいつのことを王子と呼んでいた。俺もそのあだ名はぴったりだと思う。

 でも、確かにそうだ。言い寄ってきたのは彼女からだった。それなのに、浮気とは。

 しかも、あの女「だって、光汰が構ってくれないんだもん」と開き直りやがった。そこで俺の堪忍袋の緒が切れたのだ。そして今に至る。

「……おい、郁人。お前全然飲んでねえじゃねえか」

 郁人のグラスには気の抜けたビールが入っている。一口も飲んでいないのだろう。

「いや、オレはいいかな……飲まなくても」

 郁人が困ったように笑う。こいつはあまり酒が得意ではないからな。でも、一口も飲まないのはノリが悪い。少しくらいは俺に付き合ってもらおう。

「ちょっとくらい飲めよ。俺だけ飲んでるのは落ち着かねえ」

 そう言うと、郁人は渋々グラスに口をつけてすぐに置いてしまう。俺はさらに勧める。今度は半ば強引にだ。

 この時点で俺はだいぶ出来上がっていた。酒に弱いわけではないが、すでにグラスを何回か空にしていたし、肴は別れた女の愚痴だ。完全に悪酔いしてしまっていた。

 こうして、俺は郁人にも何杯かビールを飲ませた。必然的に郁人は潰れてしまう。

 机に突っ伏している郁人を見て、いささかやりすぎたなと反省する。俺の酔いも少しは抜けた。店員から水をもらって、郁人の肩を叩く。

「郁人、大丈夫か?水飲むか?」

「んん……」

 郁人が顔を上げた。顔は真っ赤で目も座っている。まじで飲ませすぎたな……。

「ほら、水……」

 差し出した水をひったくって、勢いよく飲む。空になったグラスを置いて郁人がこちらを睨む。どうやら水の効果は薄いようだ。

「光汰はぁ、女を見る目がないんだよねぇ……」

 郁人はビシッと俺の顔を指さして、間延びした声で言った。

「だいたいさぁ……告られたからってそんなにホイホイ付き合うぅ?」

「ぐ……」

 もっともな指摘だった。俺はよっぽどのことがない限り告白を断ったことがない。たぶんその時に彼女がいないかぎりは。

 断る理由を見つけることができないのだ。自分を好きだと言ってもらえるのは嬉しい。だからそれに応えたいと思う。それでいつも失敗するのだが。

「光汰くんはぁ、言い寄られたら誰とでも付き合っちゃうんですかぁ~」

 郁人がケラケラと笑う。確かに言う通りだが、いくらなんでもひどい言い方だな。文句のひとつでも言ってやろうと郁人の方を見ると、目が合った。

 酒のせいだろうか、こいつの顔が泣きそうに見えた。絡み酒に泣き上戸だと、ほんとに始末に負えないぞ……。

「例えばさぁ……」

 ぼーっとしていると、郁人の顔が目の前まで来ていた。そのまま唇を重ねられる。

「オレ、とか……」

 小さくつぶやくと俺にもたれかかる。呆気にとられていた俺は、はっとして郁人に声をかける。

「おい、郁人!?」

 返事はない。こいつ、このまま寝やがった。何度か揺さぶったが、寝ぼけているようで、まともに立とうともしない。

 仕方ないので今日はお開きだ。元はといえば俺が悪いんだしな。とにかくこいつを家まで送り届けなければならない。色々思うことはあるが、目の前のことで手一杯だ。考える余裕はない。

 正直、今はこの状況がありがたい。このままこいつの介抱にかまけていたい気分だ。

 俺は泥酔した郁人を見る。とんでもないことを聞いてしまった。しかも発言した張本人はこのざまだ。今夜のことを覚えていないという可能性もある。いや、そっちの方がいいのか?

 どうにか郁人を家まで送り届け、玄関にも鍵をかけさせる。ドアを引っ張ってきちんと閉まっていることを確認する。

「よし、ちゃんとかかってるぞ」

 ケータイ越しに郁人に声をかける。電話の向こうでは郁人が、んー、と生返事をする。

「今日は悪かったな。お前、もう寝ろよ」

「ん……」

 聞こえてるのかいないのか。切るぞ、と言うと郁人が、あ、と声を上げた。

「……おやすみ」

「ああ……」

 おやすみ、と言いかけて電話は切られた。このやろう。

 とりあえず、俺も今日は帰って寝よう。明日の郁人の態度を見なくては、俺もどうしていいかわからない。俺はため息をついて空を仰いだ。街の光に負けて、星はほとんど見えなかった。

 翌日。もう授業も半分以上が終わったというのに、まだ郁人が捕まらない。


 あいつと俺は学科が違うから仕方ないのだが、いつもなら空き時間にはしょっちゅう俺のところに来るくせに。

 おそらく、郁人にも昨晩の記憶はあるのだろう。しかし、気まずくて顔を見せないとなると、あのキスは酔った勢いの冗談ではなさそうだ。

 授業が空いたので暇つぶしに部室に繰り出す。たしか、この時間は郁人の授業も空いているはずだ。もしかしたら部室の方に来ているかもしれない。

 意を決して部室の扉を開けるも、そこには誰もいなかった。もちろん郁人も。

 あてが外れたが、いまさらどこかに出ていくのも面倒くさい。俺はパイプいすに腰かけ、その辺に放ってあった雑誌を手に取る。

 しばらくして、雑誌を読むのも面倒になり、昼寝でもしようかとソファーの方へ移動する。いつの時代の先輩かは知らないが、誰かが持ち込んだものだ。

 ソファーに寝ころんだとき、扉が開いた。反射的に起き上がる。

 郁人だ。

「え、光汰……」

 郁人は一瞬だけ固まったが、すぐに扉を閉める。

「あ、待てっ!」

 俺も外に飛び出す。見渡すと郁人が猛ダッシュで逃げているのが見えた。脱兎のごとくってこういう時に使うんだな。

「待てええええ郁人おおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 大声で叫ぶと、さすがに郁人もギョッとして振り返る。

「ちょっと! 大声でひとの名前呼ぶなよ!!」

「知るか!!! お前が止まればいいだけだろ!!」

 大声で言い合いながらキャンパス内を走り回る。二十歳にもなってなにやってんだ俺たち。

 ようやく郁人が立ち止まったときには、お互いに息が上がってフラフラだった。

「光汰……しつこい……」

 肩で息をしながら、郁人がこちらを睨んだ。

「お前が、俺を……避けるから、だろ・・……」

 俺も今はまともに会話できる状態じゃない。しばらくの間沈黙が続いた。

 だいぶ息も整ってきたところで、郁人が膝についていた手を離した。とっさに郁人の腕を掴む。これ以上逃げられるわけにはいかない。

「離せよ……」

「離したら逃げるだろ」

 郁人を見ると、昨日と同じ顔をしていた。キスする前の、今にも泣いてしまいそうな顔。

 少しの沈黙のあと、郁人が小さく呟いた。

「もう、逃げないから……」

 俺は、黙って手を離した。郁人は逃げなかった。ただ、俯いて立っているだけだ。

「部室に行こうか」

 郁人はそう言うと、スタスタと歩き出した。俺も後に続く。

 部室には相変わらず誰もいなかった。みんな授業に出ているのかもしれない。

 郁人はソファーに腰かけると、へらっと笑った。

「昨日はごめんね? ちょっと調子に乗っちゃったっていうかさ」

 先ほどとの態度のギャップに呆気にとられていると、郁人は矢継ぎ早に言う。

「これでもオレなりに彼女と別れて傷心の光汰を慰めようとしたわけ。酔っぱらった勢いでちょっと過激になっちゃったけどさ、あれは光汰にも責任あるんだからあんまり責めないでほしいなぁ……だってオレ、」

 俺はいすを蹴飛ばして郁人の言葉を遮る。そのまま郁人に歩み寄って、胸ぐらを掴んだ。

「お前、今まで散々俺を避けておいて、今さらそんな誤魔化しがきくとか思ってるわけ?」

「う……」

 郁人が苦しそうにうめく。俺はこの期に及んではぐらかそうとする郁人に頭にきていた。

 だから、余計なことまで口走る。昨日から俺の頭にあって、気づかないふりをし続けていたことを。

「好きなんだろ……? 俺のこと」

 耳元でそう囁くと、郁人は俺を力いっぱい突き飛ばす。そして、ふらついた俺をぶん殴った。

「このっ……!」

 完全に頭に血がのぼった俺は、再び郁人に掴みかかると、強引に唇を重ねた。

「んんっ!?」

 郁人がもがく。押しのけようとする腕を素早く抑え込んだ。そのまま壁に押し付ける。

「んっ……ふ……! こう、んぅ・・・」

 強引に口内を侵し続けていると、抵抗はやんだ。静かな部屋に二人の息遣いと水音だけが響く。

「ふう……」

 しばらくして俺が口を離すと、郁人の平手打ちが飛んできた。予想はしてたけど。

 俺は避けることもせずに、ビンタをくらった。

 郁人は泣きそう、というかもはや泣いていた。俺は黙ったまま郁人を見つめる。

「そうだよ……」

 郁人は弱々しく口を開いた。

「オレは、お前が好きだよ……!」

 そう言うと、俺の隣をすり抜け、扉に手をかける。出ていく寸前、郁人が振り返った。

「馬鹿野郎!!」

 俺は、走り去る郁人をただ見ていた。

 本当に、俺は馬鹿だ。

 あれから一週間。郁人は相変わらず俺を避けている。無理もない。


 俺も郁人にどんな顔をして会えばいいかわからず、互いに関わらないようにしていた。

 あの時なんであんなことをしてしまったのか、自分でもよくわからない。

 居酒屋でキスされたとき、俺は怖かった。郁人の知ってはいけない所を知ってしまった気がしたからだ。

 本当は郁人の気持ちに気づきたくはなかった。気づかないまま、このまま友達としての関係を続けていたかった……はずなのに。

 部室であいつと話していたとき、俺の頭の中はあの夜の郁人の顔でいっぱいになった。今にも泣いてしまいそうな、なにかに耐えるような顔。

 結局、笑って誤魔化そうとした郁人の言葉に俺は乗らなかった。郁人がくれた“友達”という関係を保つ最後のチャンスを自ら蹴ったのだ。

 結果的に俺は郁人を傷つけた。俺は本物の馬鹿だ。

 守りたかった関係を、俺は自分の手で、しかも、最悪の形で壊してしまったのだから。

 俺は今、またしても部室で頭を抱えていた。あれ以来、郁人が空き時間に部室に寄り付くことがなくなったので、かえって顔を合わせなくてもいい場所になったのだ。

 郁人の気持ちを聞いてしまった以上、いや、俺があんなことをしてしまった以上、元の関係へ戻るのは難しい。というか無理だ。

「郁人が、俺を……」

 好き、だなんて。今まで考えたこともなかった。

 そもそも俺は、人を好きになったことがない。付き合った彼女は何人かいるし、童貞だってとうの昔に捨ててしまってはいるが、いまだに人を好きになるということがどういうことなのか理解できない。

 要するに俺はガキだ。ロクに恋もできず、郁人の存在にしがみついているガキだったのだ。

 なんてことを考えていると、不意に部室の扉が開いた。まさか、郁人?

「おお、光汰。ここにいたんだな」

 サークルの部長だった。俺はホッと胸をなでおろす。

「お前、郁人に何かあったとか聞いてないか?」

 郁人の名前を聞いて、俺の心臓は再び跳ね上がる。

「い、いや、別になにも。何でですか?」

 動揺を悟られないように返事をすると、部長は困ったように言った。

「それがな……郁人が急にサークルを辞めたいと言い出したんだ」

 …………は?

「理由を聞いても話したがらないし、光汰なら何か知ってるんじゃないかと思ったんだ」

 郁人がサークルを辞める?本格的に俺との関わりを切ろうとしてるんじゃないか?

 それは、それだけは……絶対に嫌だ。

 俺は居ても立っても居られず、部室を飛び出した。後ろから部長の驚いたような声が聞こえる。すいません、部長。

 郁人のケータイに電話をする……くそっ、あいつ切りやがった。

 何度も何度もかけなおす。そのうち電源ごと切られるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、十数回目でようやく郁人が出た。

『……なんだよ』

「今から中庭に来い!!」

 俺は周りも気にせず怒鳴った。テキトーに場所を指定する。

『は? なんで……』

「いいから来い!!!!」

 郁人はしばらく渋っていたが、有無を言わさない俺の態度に、最後は折れた。

『……わかったよ』

 そのまま電話が切られる。

 俺はケータイを握りしめ、中庭に走った。早く、早く、早く、あいつのところへ。

 答えは、もう出ていた。

 中庭には生徒はあまりいなかった。あたりを見回すと、建物の陰に隠れるように郁人が立っていた。


 俺は郁人の元に歩み寄り、目の前で勢いよく土下座をした。

「悪かった!!!」

 俺の突然の謝罪に、郁人も面食らったようだ。

「ちょっと、やめなよ」

 郁人が焦ったような声を出す。俺はゆっくりと顔を上げた。

 郁人が俺を立ち上がらせる。

「この間のこと、本当に悪かった。お前の気持ち、踏みにじるような真似して・・・」

 郁人の顔がわずかに歪む。そして、薄く笑った。

「ほんとだよ、馬鹿。……そのうえこんなとこで土下座なんて」

 だんだん郁人の笑いが本格的になってきた。ついには肩を震わせ、腹を抱えて笑い出す。

「おい、こっちは真剣だったんだぞ」

 俺の抗議を郁人が片手で制す。こいつ、いつまで笑うんだ。

「ちょ、待って……くっ、ほんと、ツボった……あははっ」

 いつまでたっても笑いが治まらないので、続きを話しはじめることにした。

「それで、返事なんだけど」

 郁人の笑い声がピタッと止まる。

「え、返事とかするつもりだったの?」

「そりゃそうだろ! あんなふうにしちゃったけど、告白だったんだし」

 俺のせいで最悪な告白だったけど。

 郁人がバツが悪そうな顔をして向き直る。俺は一度だけ深呼吸をして言った。

「好きだ」

「……は?」

 郁人が素っ頓狂な声をあげる。

「いやいやいやいや、光汰? オレ男なんだよ?」

「知ってる」

「いくらイエスマンの光汰でも、ここはすっぱり断っていいと思うよ?」

「ああもう! うるせえな!!」

 郁人を引き寄せて、抱きしめる。俺の肩口で、郁人が息を飲むのがわかった。

「なんでだよ……」

「俺にもよくわかんねえ」

 なんだそれ、と郁人が笑う。俺は続けた。

「本当は、お前の気持ちに気づかないふりをしていたかった。このまま友達でいたかった」

「…………」

「けど、あの時、お前が冗談で済まそうとしたとき、このままの状態で友達を続けていくのは無理だと思った。つーか、俺が嫌だった」

 郁人は俺から体を離した。そのまま俺を見据える。

「だから、あんなことしたわけ?」

「……ごめん。たぶん、怖かったんだ」

 郁人は腑に落ちないといった様子で黙っている。俺は自分の中で言葉を探しながら話す。

「どうしていいかわからなかったんだ、俺。……誰かを好きになることなんて、今までなかったから」

 あの時の感情がなんだったのか、俺はわかっていなかったのだ。だから、咄嗟に馬鹿な行動に出て、郁人を傷つけてしまった。ガキだった俺が悪い。

 もしも、あのまま郁人の言葉を受け入れ、友達関係におさまってしまったなら、俺たちは二度と互いの気持ちを確認することはなかっただろう。

 俺も、自分の気持ちには気づかないままだったかもしれない。

「今の言葉を聞いたら、元カノたちが泣くね」

 郁人が苦笑を浮かべる。

「それは言ってくれるな」

 ふと、郁人と目が合う。俺たちはどちらともなく唇を重ねた。

「ん、光汰……」

「ん?」

 郁人はしばらく俺を見つめると、満面の笑みを浮かべた。

「好きだよ」

「……」

 俺が黙っていると、郁人が覗き込んでくる。

「照れてんの?」

「別に」

 郁人の視線を避けていると、俺は大事なことを思い出した。

「そういえば、郁人。お前、サークル辞めんの?」

 俺の言葉に、郁人がハッとする。

「やべっ、部長に訂正してこないと」

 やはり、原因は俺だったようだ。一応、郁人に理由を尋ねる。

「いや、光汰に会いたくなくて」

「……もう少しオブラートに包めよ」

 その言われようはさすがにへこむぞ。

 俺の様子を見て、郁人があわてて言い足す。

「だって、あんなことされてどんな顔して会っていいかわかんなかったんだもん」

「それに関しては悪かったよ……」

 郁人はすでに部室に足を向けている。俺も郁人に並んだ。

「部長になんて説明しようかなぁ」

「俺たち付き合います、とか?」

「……光汰、馬鹿だろ」

 実際そうだし、なかなかいいアイデアだと思ったんだけどなぁ。彼女いない歴が10周年になろうとする部長には酷な話かもしれないが。

「はやくいこ。部長探さなきゃ」

「まだ部室にいるといいな」

 俺たちは、また以前のような他愛ないやり取りをしながら歩く。

 もうこの時間を失いたくはない。俺が初めて本気で好きになったやつなのだ。これからも二人で一緒に、このくだらないやり取りをし続けることができたらいい。

「光汰、なにぼーっとしてんの?」

「いや、別に」

「顔にやけてたよ」

「まじか」

 俺たちは笑いあいながら、部室の扉を開けた。

 さて、部長に何て言うかな。



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