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12/22  inハノイ 


 ずっと寝ていたので、あっという間にハノイへたどり着く。早朝なのでめちゃくちゃ寒い。寝ぼけたまま、客引きのバイタクに乗り、ホテルを案内してもらう。一週間前はT-シャツ1枚で平気だったけど、ここでは上着とマフラー、できれば手袋も必要だ。


 こごえそうな朝のハノイをバイクは走り、ホテルへ到着する。宿に着くなり、従業員がツアーをすすめまくってくる。ワンデイツアーがあり、一泊しないツアーが希望なのでちょうどよい。しかし、25ドルと高いので保留する。他のツアーと比べてみないと。


 部屋を見せてもらうと、テレビとホットシャワー付の良い部屋だ。値段を聞くと3ドルと安いのでここに決める。荷物をおろし、くつろぐ。


 それにしてもハノイは寒い。フリース一枚ではきつい、服を買わなきゃ。まだ朝なので店はどこも開いていないので、ぶりってジャンベをたたき、暇つぶしする。


 ろくにシャワーを浴びていないので、風呂に湯をためる。しかし、水が茶色だ。いくら水を出しても濁っている。汚いがしかたない、風呂にお湯がたまり始めたので湯船に浸かると、ん、お湯が出なくなる。またかー! お湯が出るまで待とうかと思ったけど、裸で寒いし、このままだと風邪をひいちゃう。風呂はあきらめる。


 10時になり、ネットカフェも開くはずなので外に出ることにする。一階のレセプションで、従業員に再びツアーをすすめられる。何を言っているかよくわからないが、ツアーが16ドルらしい。胡散臭くなり、断って外に出る。


 近くを散歩し、フォーを食べてネットカフェに行く。すこし手間がかかるがネットは使える。ただ、回線が遅いのが難点だ。ペグメールとアター君、×山、それにさなさん、たっぷりたまっていて見るのに時間がかかる。ペグメールはやっぱり元気がでる。意味深げなペグメールに、自分の今後の計画を長々と返信する。将来の予定がぎっしりだ。


 すっきりしてホテルに戻ろうとするが、場所を忘れてしまい迷ってしまう。いつものことだ。似た道が多く、通りによって店の種類がきまっていておもしろい。バンコクを散歩した時を思い出す。


 なんとかホテルにたどり着き、あしたのハロンベイツアーに申し込む。どこのツアーも最低金額が16ドル、なら自分の泊まっているホテルに協力しよう。

だが、一人の男がランチ代を一ドル分上乗せしようとする。それならランチはいらないと断るが、16ドルのなかにすでに含まれているらしい。あやうくだまされるところだ。


 部屋に戻り、ぶりってだらだらする。


 昼になると暖かくなり、ロンT(長袖のT-シャツ)一枚でも大丈夫だ。今のうちにシャワーを浴びることにする。相変わらず茶色の水だ。昼は暖かくても、朝晩はかなり冷え込むので洋服が必要だ。ガイドブックで調べると、近くに衣料品の市場があるらしい。


 10分ほど歩くと大きくて汚い建物にたどり着く。中に入ると店がたくさんある。帽子に手袋、衣料品ならなんでも売っている。店をまわり、5ドルのセーターと1ドルのマフラーを買う。欲しいジャケットが何着かあったが我慢する。つい買いすぎそうになる。ショッピングは楽しいな。


 部屋に戻る前に、お店でブン・チャーを食べる。肉がおいしすぎて感動する。


 部屋に戻り服を試着する。うん、悪くない。ぶりって本を読んでいるとそのまま眠ってしまう。


 明日は期待している世界遺産のハロンベイ、どんなツアーだろう。

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