えっ、何もない?

11/15  inルアンパバーン 


 午前中に目が覚める。昨日の頭の痛みはすっかりとれていて、朝から快調かと思いきや、くしゃみが止まらない。鼻水もつぎつぎと垂れてきて洪水状態だ。どうやら風邪をひいたみたいだ。やることをやり、外に出る。


 GHの裏の道にレンタルチャリ屋があったので、チャリを借りて街を走りまわる。夜もそうだったけど、昼間も静かでとてもおちついた街だ。メコン川がそばに流れていて街の景観に一味加えている。屋台でメシを買い、宿に戻って食べる。


 食事を終えて、再びチャリではいかいする。果物ナイフを探すがどこも売っていない。近くを探検して宿へ戻る。やることもないので一服いれてだらだらする。


 夕方を過ぎ、気がついたらあたりは真っ暗だ。昨日の街の人達のようすだと、今日はなにかありそうだ。ジョイントを持って外に出る。


 自分の予想とは裏腹に何かが始まる気配はない。メコン川沿いをはしり、露天通りの方へ行くとモスグリーンのハットをかぶった人がいる。どこかで見たことのある人だなと近づくと、あっ、ミッキーさん! 三度目の再会だ。日本人の女性と一緒にいて、こまいさんという名前だ。メシを食べているとこで一緒に食べる。


 話をすると今日は何もないらしい。自分ひとりだけで勝手に盛り上がっていただけだ。明日、どこかの寺院で祭りがあるらしい。規模は小さいらしく少しがっかり。やることもないので二人についてくことにする。


 赤十字に行くらしく、そこには薬草サウナがあるらしい。ヴィエンチャンのサウナはよかったのでこちらのサウナも期待できるぞ。


 赤十字にたどり着き、中に入ってみるとヴィエンチャンのサウナよりも暑くないが入りやすい。


 リフレッシュしたあと、ミッキーさんたちの宿泊しているGHについていく。細い小道にあり、探しにくい宿だ、どうやって見つけたのだろう? アットホームな感じで日本人が大勢いる。女性二人が外のテーブルで飲んでいるのでご一緒させてもらう。海外にきて何度か思ったが、人に無視されることがけっこう多い。


 その後も女性が次々と集まってきて、計6人。男は自分とミッキーさんだけで、ちょっとしたハーレム状態だ。年齢層が高く、久しぶりに女性と会話するので酒を飲む。バンビエンでは一度も飲まなかったので一週間ぶりだ。人と話すのはやっぱり楽しい。ぶりる(大麻を吸う)とあまり会話できないので生活がかたよってしまう。酒はオープンだ。ブリは限られた人にオープンだ。どっちの生活も楽しい。


 夜も遅くなり、ミッキーさんと一服入れてから宿へ戻る。


 ミッキーさんとの最後の一服はよかった。海外に来てなんだかんだ自分とウマがあっているのはミッキーさんだ。


 最高にぶっとんだまま眠る。

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