東南アジア日記

酒井小言

なにがなんだか

2005.10/10  inバンコク


 いやー、遂にタイにやって来た。旅行一日目にしては順調に事が進んでいる。

成田空港からバンコク国際空港へ向かう機内、コーヒーを飲みすぎて気持ち悪くなる。全く言葉が通じないなど、余計なことを考えて不安になる。


 無事に空港に着くがその先の事は何も考えていなかった。とりあえずむりせずに近くのホテルで一泊することに決める。さっそく、空港係員に手ごろなホテルを聞くが、値段が高すぎる。タクシー込みで2000バーツは出せない。安くしてくれと頼むと、タクシーのおっちゃんが500Bで、カオサン通りのゲストハウスに連れて行ってくれる、みたいなことを教えてくれる。その言葉にのせられ、タクシーに乗せられる。いよいよ旅が始まるって気分だが、少し不安が残る。


 無言のままタクシーに揺られ30分、カオサン通りに到着する。多種多様な人種が大勢いて、にぎやかだけど一人で歩くには心細い。と、思っていたら、タクシーを降ろされる。ゲストハウスには案内してくれない。おーーーい! 仕方なく、歩いて探す事にする。


 どこをみても外人だらけでとまどってしまう。言葉がわからない、金の払い方がわからない、一人で歩く夜のカオサンはきつい。重いリュックを背負って歩いているとタイに来たのだという実感がわく。看板に“ゲストハウス”と書かれた建物を発見し、どうしようかと立ち止まっていると、一人のオッサンが声をかけてくる。一泊140Bで泊まれるらしく、中を見させてもらうと、トイレ、シャワーがついている2畳ぐらいの小部屋。窓から通りが見えるぐらいで何もない。雰囲気は良いのでここに泊まる事にする。案内してくれた青年も良い感じだ。


 寝床が決まったので、さっきとは違った心境でカオサン通りを徘徊するが、一人ではおびえてしまい、何もできない。仕方なく、ネットカフェで日本にいる彼女のペグちゃんにメールを送り、コンビニでシンハビールを買って宿へ戻る。


 旅一日目は慣れていないせいか変な感じがする。海外に一人でいることを考えると寂しくもあるが、これからどうなるかを考えるとわくわくする。目指すは4月19日のペグちゃんの誕生日に帰国すること。それまでは何があっても帰らない! 絶対に帰らない! 無事に愛するペグちゃんのもとに帰る。


 まずは言葉を覚えよう!

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