4話

小春「ぷはー、まったくなにすんだよ!苦しかったじゃないか」


クラスメイト「てか、あんたのその口調なんなの?復学する前はあんなに敬語を使っていたのに」


小春「あっ、いやーそれは…」


担任「遅れてごめんねー、それじゃあHRを始めます」


担任が教室に来たことで全員が席に着いた。どうしようさっきまでのこと担任に行ったほうが良いのか?そう考えているうちにHRが終わり準備時間になった。


小春「先生あのさっき生徒会の人が来て…」


担任「ああ、そうなんだ!先生次の準備しなきゃいけないからもう行くね」


小春「ええっ、ちょっと!」


呼び止めるのにに耳を貸さずそのまま教室を去っていった。


クラスメイト「教師に頼ったって無駄だよ、あの人たちは絶対的権力を持っているから言ったところで教師が退職に追い込まれるだけよ。誰も逆らえないの」


小春「あ、わざわざ教えてくれてありがとな…」


クラスメイト「!?、ふんたまたまよ!次はそういう情報提供とかしないから」


フンと言い、そのまま席に戻ってった。さっきの情報提供のおかげで教師は役に立たないということが分かったので良いだろう。そして授業は始まったのはいいのだが…


小春「(全然わかんねー!!)」


教師も生徒も何も喋ってるのか書いてるのか全然わからない、確か現文学?だっけか、こんなの秋也の高校でやったものと全く違うものであった。流石はエリート校学ぶものも普通の高校と違う。


教師「じゃあこの問題を~、高辻さん。解いてください」


小春「っつ、はいっ」


重い足取りで黒板の問題に向き合う。後ろからはクラスメイトからの馬鹿にする声が聞こえる。


小春「(どうしよう全然わからないし、それに手が震えて動かない…!)」


教師「高辻さん大丈夫ですか?わかります?」


教師の心配する声も小春に対して小馬鹿にするように聞こえて腹がたつ。今この空間にいるのがすごく辛くなってくる。ついに小春は黒板に何も書かずチョークを戻した。


教師「高辻さんどうしたの?」


小春「すみません、急に具合が悪くなったので保健室に行ってきます」


教師「ち、ちょっと!」


教師の制止も聞かずにそのまま教室を飛び出す小春。早歩きで保健室の場所を探す。心境的にどこか落ち着けるような場所をがしていたのかもしれない。


クラスメイトA「あ、高辻さん逃げた。ウケる」


クラスメイトB「ダッサーい」


小春がいなくなった後も馬鹿にする言葉が止まらなかった。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る