三次落ち。説明臭いと言われた作品。


「これは、一体全体、どういうことですか? 貴方、何か知っているんじゃないのかしら」

 シャルロット・ストーナーは、食堂の席に座る初老の男――己が夫であるライアーク・ストーナーへと鋭い声を飛ばす。現在、土曜日の午前九時。本来は朝食の時間であり、オムレツやマフィン、ランプステーキ、ベーコンとポーチドエッグ、その他様々な料理が豪勢に並ぶ丸テーブルを囲むのは二人だけだった。壁際には使用人が数人待機しているものの、壁の一部になる作業に勤しみ、誰も口を出そうとしない。だから、非難を浴びるのは、立派な顎髭を蓄えた彼一人だけだった。わざとらしく紅茶を啜り、ゆっくりと言う。

「どういうことか、とは、なんのことだ? もっと、分かりやすく言って貰えるかい?」

「……あら。あくまで白を切るつもりですか。それとも、本当に知らないのかしら。イブニング・スタンダードの早版を買った使用人の彼女が偶然にも見付けたんですよ。憂鬱かつ業腹な記事をね。知らないのなら、読んだ方がいいわよ。これからのためにも」

 シャルロットが指を鳴らすと、壁際で待機していた一人の若い女性使用人が右手に持っていた新聞を恭しくライアークへと際し出す。いつも読んでいる朝刊とは別の新聞を受け取った彼は食事の手を止めて新聞を開いた。暫しの間、視線を巡らせ、そして、僅かに驚いたように目を見張る。

「これは、なんとも。いや、驚いた。……しかし、これは私も知らなかったことだ。神に誓って、私は宣言する。私は、この記事に全く関与していない。疑うのなら、この出版社に直接、電報でも送ったらどうだね? それとも、君の方こそ、なにか想うところがあるのではないか? 確かに、この記事は大袈裟に現実を歪めている。しかし、全てが虚実というわけではない。特に、ここの『娘が受け取った遺産の内、七百ポンドを勝手に使い込んだ』という部分は事実ではないか」

 ライアークの声はあくまで冷静だった。しかし、そこに己が妻の憂いに嘆く夫としての姿はなかった。むしろ、逆。まるで、憎き仇を見るような眼光だった。シャルロットは片眉を上げ、ギシリと奥歯を鳴らした。二人が注目する記事のタイトルは『ストーナー家の確執。娘ヘレンと義母シャルロットの歪な関係』。内容は怪盗〝バイオレット・ムーン〟に捕まったヘレンを案じる冒頭から徐々に、義母を糾弾する文章へと変化していくゴシップ満載な内容だった。

 記事曰く『義母は娘のヘレンを金蔓としか思っておらず、遺産を好きなように食い潰している金の亡者だ』『此度のヘレン嬢誘拐事件にもなんらかの形で関わっている』『娘がいなくなって特をするのはシャルロットだけ』等々、等々。今頃、どれだけのロンドン市民が情報を共有しているだろうか。昨日までは〝娘を誘拐されて悲愴に暮れる良き母〟だったが、その評価は大きく変化するだろう。

 ロンドン市民はゴシップとビール、賭け事が大好きだ。とくに、貧しい下流階層の人間は富める上流階級の人間が〝糾弾〟されるのを娯楽の一つとして数えている。なにせ、数十年前までは、今まさに罪人が絞首刑になる様子を熱狂過激に見学し、ビールを飲んだほどなのだから。他人の不幸は蜜の味とは、よく言ったものだ。電話も電報も必要ない。人の噂はロンドン全域を覆うスモッグと同等だ。だからこそ、もう手遅れなのだ。

 シャルロットはライアークを睨みつけ、ただ、何も言わずに紅茶を啜った。ここで口論しても平行線を辿るだけだろう。そもそも、夫が出版社に告げ口したなど、可能性としては限りなく低い。そんな行動をとれば、今度は『情けない夫。妻に直接言えない愚痴を他人にバラす』などと新しいゴシップが生まれるだけなのだから。プライドだけは人一倍高いロンドンの男が、そんな情けない真似をするはずがない。

(……なら、この新聞記事にある情報は誰がリークした? 使用人? まさか、私に逆らう使用人は最早誰もいない。なら、ヘレン自身が? 仮にそうだとしても、他に協力者がいるのは十中八九間違いない。まさか、忌ま忌ましいあの怪盗〝バイオレット・ムーン〟が協力を? この人は余程に信用しているらしいけど、この一手は、何を意味しているのかしら。私の心証を悪くすれば、私が何かしらの行動を取るとでも考えて……)

 シャルロットは、ライアーク自身がヘレンの身柄をバイオレット・ムーンが保護するように要請したと、知っている。だからこそ、彼らが何を考えているのかが気掛かりだったのだ。

(夫は私と〝円滑〟に離婚するための材料を集めている。恐らく、これもそのための布石なんでしょうね。ふふふふ。けど、甘いわ。すごく、甘い。私はもう、次の一手を完成させている。残念だけど、貴方がヘレンと会うことは、もう二度とないわ)

 シャルロットが紅茶のカップで不敵な笑みを隠している間、夫は呑気に使用人へ洗濯物をいつまで配達して貰えるかの話をしていた。その甘さに、ついつい頬が嘲弄で歪んでしまう。

(最後に笑うのは、この私よ。こんな小さな屋敷の夫人で終わる私じゃないわ。私はもっともっと、上を目指さないといけない。そうよ。いつか、私は女王にだってなれる。ふふふふふ、あはははっはははっはははっははははははははっはははははははは!!!)





「「「乾杯!!」」」

 錫鍍金のグラスを勢い良くぶつけ合い、その三人は一気にビールを飲み出した。まるで、立て板に水でも流すかのような勢いでグラスの中身は減り出し、五秒もかからずに一パイト(四五〇ミリ・リットル分)を飲み干してしまう。プハーっと満足そうな息を吐き出すのも同時なら、肴のフィッシュ・&チップスに手を伸ばすのも全くの同時だった。

「こんなにエグい文章を書くなんて。ローラはやっぱり性根が腐ってるね。あはははは」

「ありがとう、アリス。お礼に貴女の頭蓋骨を半分に割ってインク入れにしてあげるわ」

「……手前ら、しみったれた喧嘩するなら表出ろや。ったく、どいつもこいつも、血の気が多過ぎるんだよ。せっかく良い具合にことが傾いたんだ。もっと、肩の力抜けよ」

 いつものティー・ルームではなく、レドンホール・マーケットの古びたパブにアリス、ローラ、アンネは集まった。朝っぱらから酒を飲む三人の娘。周りから見れば、不良以外の何者でもない。酒と料理を運んできた店員さえ、怪訝そうに眉を顰めていたのだから。

「けどさぁ、アリス。これだけで本当に、なんとかなるの? なんか、敵を煽るだけだと思うんだけど。他に、もっとスマートなやり方とかなかったわけ?」

 不安そうにローラが揚げられた鱈のフライを齧る。アリスはビネガーを多めにかけたポテトフライを摘まみながら、意気揚々に胸を張った。

「大丈夫大丈夫。これも、全部、作戦の内だしね。……ほら、小声小声。ローラがこの記事書いたって他の人に知られるわけにはいかないんだしさ。新聞記事で世間を味方につける。こんなに良い作戦、他にないと思うけど。ローグ様って、中々大胆なんだよねー」

 テーブルの隅に置かれているイブニング・スタンダードの早版をパシンと叩き、アリスがケラケラと笑った。そのままお代わりのビールをグビグビと飲み進める。

 ローグが立てた作戦は、至極シンプル。まず一つが、シャルロット・ストーナーの心証を悪くすることだ。それがたとえゴシップ記事だろうと、噂は時として嘘でどんどん増長していく。三日も経てば、どれだけ醜悪な嘘が蔓延するか見物だろう。

「だってさ、こうすればヤードだって、義母の方を捜査するかもしれないじゃん。そうすれば、こっちだって警戒の目が減るんだし、行動し易くなるんだって。やっぱりローグ様は凄いよ。なんか、銃を持ってる癖に、下手な暴力は嫌いみたいだし。そういう狡賢い感じがロンドン男(ロックニー)らしいって言うかさ。ちゃんと、ご飯の時は美味しいって言ってくれるし、無口に見えるけど優しいっていうか。この前なんて、わざわざ私に」

 そんなアリスの言葉を途中で打ち消したのは、わざとらしいアンネの舌打ちだった。いや、その眉間に浮かぶ苛立ちは紛うことなき真実だったのかもしれない。

「お前さ、仕事を果たした私達に礼を言いに来たのか? それとも、手前の御主人様の自慢をしに来たのか? ……なあ、ローラ。これ、どう思う? 私、当たりだと思うけど」

 アンネの言葉に、ローラが神妙そうに頷いた。ビールをグビグビと潤滑材にして、厳かな口調で言う。アリスは『マカロニ&チーズって久し振りだなー』とフォークを握り、

「アリスさ。もしかして、そのローグさんに惚れてるわけ?」

 ガチャッとテーブルの上にフォークを落としてしまう。アリスはポカンと首を傾げ、次の瞬間には顔が暖炉にでも変化してしまったかのように頬を朱で染めてしまう。

「え、ええええええええええ!? わ、私が、ろ、ローグ様に、そんな、そんなわけないじゃん! 有り得ない、絶対に有り得ない! あんな偏屈で気難しくて三時のお茶にスコーン焼かないと不機嫌になるような面倒臭い男を私が好きになるわけないでしょ! チェスの遊び方が知らないっていえば、無理矢理教えてくるし、そういうの迷惑だし『お前が覚えてくれれば一緒に遊べるのになあ』何て嬉しそうに言われても困るし!」

「へえ、そう。もうそこまで親しい関係なの。私は別に良いけどね~。アリスが誰を好きになってもさー。あーあ。私も早い内に誰か見付けないとなー。アンネはイブニング・スタンダードに務めている〝ちゃきちゃき〟の若手君がいるもんねー。恋が無いのは、私だけか。自分で言って、心来るわ。ビール飲まないとビール。アルコールだけが私の夫よ」

 まるで己に言い聞かせるように三杯目のビールを飲み干すローラ。これに反発したのはアンネであり、わなわなと唇を震わせた。

「だ、誰があんな奴と付き合うもんか。あいつは、どうせ、私みたいな男勝りな女が珍しいから、ちょっかい出すような男だよ。ったく、こんな頼みがなければ、アイツに自分から絶対に話しかけたりしないのに」

「いいじゃんいいじゃん。なんていうか『アンネちゃんが俺を頼ってくれるなんて嬉しいい! ひゃっほう!! 今日は天国だぜ!』みたいな顔だったよ。ローラが記事を渡した時は、完全に仕事モードで仏面だったのに、凄い変わりようだったよね。まるで、魂丸ごと入れ変わったみたいだった」

「ほぼ徹夜で考えた記事を『はい、分かりました』の一言で済まされるなんてショックだったわ。アンネが母親になるって想像つかないわね。悪ガキ頭に拳を叩き落とす光景しか浮かばないわ。それとも、デレデレの優しい〝お母さん〟になるのかしら」

 好き勝手に談笑するアリスとローラに、アンネは無言無表情でグラスをテーブルへとガツンと置いた。しーんと、二人が静まり返る。

「ごめんごめん。ちょっとからかい過ぎた。さあさあ、飲もう飲もう。ここの代金は全部、ローグ様持ちだから好きなだけ飲んでいいよ。ほら、料理もジャンジャン注文しよう!」

「けっ。本当に礼をするなら、フランス産のワインが出るような店が良かったけどな」

「なーに、言ってんのよ。そんなお上品な店で私達が気楽に飲めると思う? まだ三十分も経っていないのに、どれだけビールを飲んだと思ってんのよ」

 アンネ、二杯。ローラ、四杯。アリス、六杯。酒に慣れぬ人間なら、簡単に打っ倒れるペースである。

「っていうか、どうせ飲むなら屋敷の方で良かったんじゃないの? セシルもヒューロちゃんもいるんだし。そっちの方が色々と都合がきくんじゃなかったの?」

「馬鹿言わないでよ。私、使用人でローグ様は雇い主。『ちょっと友達に礼をしたいから屋敷の食堂とキッチンを貸してください』なんて言えるわけないじゃん。それに、御嬢様には、私があんた達二人とビールをがぶ飲みする光景なんて、見せたくないし。すっごく、心優しい子なんだよ。昨日なんて『将来は貧しい子供達が学校に通えるように支援団体を設立したいんです』なんて目をキラキラして語ってさー。もしも私が毎年二百ポンド貰えたら、絶対に豪遊するね。それなのに、あの子は。一番辛い立場だって言うのにさ」

「へいへい、分かった分かった。確かに、貧乏暮しをした女三人がビール飲みながら馬鹿騒ぎする光景なんて毒にちげえねえ。将来有望な子供には見せちゃいけない光景だ」

 ケラケラと笑いながらアンネがチーズを齧る。この店のチーズはわざわざ燻製されており、味が引き締まって美味い。口の中が脂っこくなれば、ビールをグイグイと飲んでしまえば最高だ。アリスはパンを千切りながら、ふっとその瞳に深い影を落とした。

「……あのさ、皆って、将来、何か夢とかある?」

 きっと、自分らしくない言葉だったに違いない。アンネとローラがきょとんと首を傾げた。慌てて、アリスは言葉を足す。

「私さ、これまでは今が楽しければそれで良いと思ってた。小銭稼いで、週末にこうやって友達二人とビールを飲む。それだけで満足だった。けどさ、ちゃんと働くようになると、なんか、欲が生まれるっていうか。このまま屋敷で働き続けて、じゃあ、その後はどうしようって……あははは。おかしい、かな?」

 貧乏人は簡単に死ぬ。不潔な住居、粗末な食べ物。生まれた赤ん坊は高確率で息絶え、平均寿命は五十歳前後。アリスはこれまでに数え切れないほど、人の死を見てきた。行き倒れの浮浪児に、凍死した若い女。餓死しただろうガリガリに痩せ細った少年。蛆と鼠が群がる老人の死体。この街は、あまりにも死が多過ぎる。死神と同居しているようなものだ。だからこそ、深く将来など考えない。ビールを飲むのだって、逃避行動の一つだったのかもしれない。今日が楽しければ、それで良い。だから、明日もなんとかなるだろう。

 しかし、ローグの元で生活するようになって、大きく変わってしまう。温かく清潔な寝床に、美味い食べ物。毎日三食なうえに、紅茶も菓子だって付いてくる。同居人も優しくて、寝る前は明日も頑張ろうといつも固く誓っている。それだけ、充実していたのだ。

 明日も頑張ろう。また明日も頑張ろう。――一週間、一ヶ月、一年。じゃあ、その次は。

「私さ。これから、何をすればいいんだろう?」

 将来への不安とは、現実が充実してきた時ほど、はっきりと見えてくる。ただ、アンネがつまらなそうに鼻で笑ったのだ。

「知るかよ、そんなこと。手前のことは、手前で考えろ」

 そうぶっきら棒にいってビールを啜る。そして、ぼそっと言葉を付け足した。

「手前が何になっても、こうやって土曜日に私達と酒を飲む。それだけは、変わんねえだろうが。だったら、それで十分じゃねえのか? それとも、何か不満でもあるのかよ」

「そうよそうよ。アリスらしくもない。あんたなんか、ビールとエールとサイダーでも飲んで奇声上げればそれで〝こともなし〟。そうでしょう? ほら、お代わりと」

 ドン! とローラがテーブルに置いたのはアリスが持っているグラスの三倍はビールが注がれているジョッキだった。茶髪は目を瞬かせ、あくどい笑みを浮かべる悪友二人から熱い視線を貰う。言外に告げているのだ。さあ、飲めと。ここで退けば女が廃る。

「全く。あんた達といると、真面目に考えている自分が馬鹿らしくなってくるわね」

 アリスはジョッキを掴むと、天を仰ぎ見るように首を曲げ、勢い良く黄金の麦酒を胃へと流し込む。ローラとアンネが手を叩いて馬鹿一人の雄姿をはやし立てた。すると、周りで飲んでいた客までもが『いいぞ姉ちゃん!』『おい手前ら。女に飲みで負けるなよ!』と小さなお祭り騒ぎになった。当の本人は十秒もかからずに飲み干し、口の周りについた泡を豪快に腕で拭った。そこへ豪快なゲップも合わさって、えんやわんやと拍手喝采の雨が降る。

「ローラ、アンネ! あんた達も飲みなさい! 私よりも飲む量が少なかったら、罰ゲームよ。ここで〝酔っ払ったデムリー〟の真似をして貰うわ。きちんと、伴奏つきでね。当然、私が一番飲む量が少なかったら、私が躍ってやるわよ」

 ローラとアンネが『げっ!』と口を揃えて苦い顔をつくった。〝酔っ払ったデムリー〟とは、ピカディリー・サーカスの一ペニー劇場で演じられる演目の一つである。もっとも、内容はピエロに扮した男が延々と尻を平手打ちされる珍妙なものだ。この、尻を叩かれる役こそデムリーであり、一発毎に『あひゅう!』『ほわっちゃ!?』など、奇妙な声を狭い劇場内に響かせるのだ。ようするに、ここで尻を叩かれて奇声を上げる罰ゲームである。当然、若い娘がこんなパブで尻を叩かれて奇声を上げれば、それだけで半年は語り草になってしまうだろう。一瞬、押し黙る二人だったが、アリスがニヤリと笑う。

「あれあれ~。逃げるのかな~。お二人はそんなに弱虫さんだったかな?」

「ああん!? 誰が弱虫だって? いつも手前らを介抱してるの、誰だと思っていやがる」

「上等じゃないの。その尻、林檎みたいに染めてあげるわ。そこの店員! ぼさっとしてないでさっさとビール持ってこい!!」

 ローラが若い女性店員にシリング銀貨を二枚投げつける。店員は涙目混じりに床に落ちた銀貨を拾って厨房へと戻った。アリス、ローラ、アンネはお互いに顔を見合わせ、不気味な笑みを浮かべる。

「さあ、誰が一番か今日、決める!!」

 アリス。悩みなど忘れてチーズを齧り、ビールを流し入れる胃を調整する。


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