第3話

気づいたら、生まれてからもう直ぐ1年になるらしい。

ヒアリングかなり頑張った。

本当の意味で正確かどうか分からんが、会話がなんとなく分かる。


以前の失敗を反省して、話しかけられると反応するようにした。

すると、母親が話しかけたり、身の回りの物を指して単語を言うようになったのだ。

ちょー嬉しい。


まだ言葉は話せないけど、聞き取りは半分くらい、単語が分かる様になった。

自分の名前も分かった。ミュージェと言うらしい。

最初はベーと言われたので、それが名前だと思ってカナリビミョーな気分だったが、

それは「赤ちゃん」という意味だったらしい。


部屋からも出れた。

乳母が抱っこして、母親の散歩にくっ付いて出れるからだ。わーい!


家はカナリでかい。

中庭らしきところに出るまでに結構歩いたし、階段があった。

自分の部屋は2階だったらしい。

自分が小さいためか分からんが、外に出ても館の端が見えない。

家は金持ちかもしれん。

人生勝ち組の可能性大!ヤッタネ!


使用人らしき人もいた。

そんでもって、みんな額の真ん中に角あります。

大きさはマチマチです。

母親のは、他の人と比べると、ちょっと長め。

やっぱココ異世界らしい。




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