エピローグ

その後

◯フランクフルトへ

 食事も終わり、ちょうど飛行機の搭乗時間になったので搭乗口に向かうと30分遅れているとのこと。空の便に不安を抱えつつも30分遅れのままフランクフルトに到着(この不安はフランクフルト→羽田便で的中することになるとは…)。セルビア人が電光掲示板でフライトを確認しているので、それを待っていたら黒人の案内人らしき人から「良いジャケット着てるな」と声を掛けられた。海外では服を褒めるために声を掛けられると聞いていたが私もされるとは。「ありがとう」といってサムズアップした。

羽田行きの搭乗口に向かおうとすると物凄い数の日本のお年寄りと中国人の列。若い日本人が居ないことに、『若者の貧困化が(ry』などと思いつつ、セルビア人と握手してハグをする海外の映像で見るやつをやって別れた。


◯ダイバート

 先程の不安が的中し、フランクフルト~羽田の航空機に電気系統のマシントラブルで羽田ではなく成田に着陸することになった。1時間遅れの到着の上にさらに1時間半ぐらい機内の中に閉じ込められることになった。もちろん羽田から関空への乗り換えは絶望的に。旅行会社さんがサポートしてくれて、成田から羽田へ、羽田から伊丹への最終便に乗ることが出来た。予定では夕方に戻ってくるはずだったが、時計の針は夜中の12時を過ぎていた。


◯次のコース

 私が訓練をした民間軍事会社の教育機関はフェイスブックのアカウントも持っているのでちょくちょく覗いているのだが、ルームメイトのイギリス人とセルビア人、同じ訓練を受けたドイツ人とデンマーク人が、次のコースを受けていた。しかし、次のコースは日本でいう所の年度初めぐらいなのでどうあがいても休めない。いいなぁと思いながら眺めていた。

「次も絶対受ける」と言っていたフィンランド人は居なかった。

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