ブウォシチェイェフキ日誌(2月5日)
◯そういえば…
夕方、待ち合わせ場所でピックアップされ訓練施設へ向かう車中、尾行を撒く(?)ためか何度か後続車をやり過ごす事があった。英語は得意ではないが、同乗している他生徒が「友人がイラクで――」などの話声が聞こえてきた。訓練施設に到着し、車から降りると氷点下の寒さが体を刺し、一層身が引き締まる思いであった。
オリエンテーションを終え、マガジンポーチとレッグホルスターの貸与のため、装備品保管庫へ赴く。書類にサインをして装備品を受け取ると、インストラクターから「そういえば、去年の夏ぐらいに日本人が6~7人来たぞ」と言われる。6~7人ぐらいだと警察か陸自であろうか?陸自なら第一空挺団か中央即応連隊の人間だろうか?などと思考を巡らせたが、詮索するのは野暮である。
明日から実銃での訓練である。大丈夫、日本で習ってきたことを確実に実施すれば、怖いことなど一つもない。
◯3人一部屋
宿泊施設はベッドルームにトイレとシャワーが完備されており、さらにはWi-Fiまで使え、朝と夜の食事はカフェテリア方式で好きなものが食べ放題である。…が、部屋は3人一部屋である。片言の英語しか喋れないのに、外人と6日間も同じ部屋である。ルームメイトはイギリス人37歳とセルビア人24歳だ。2人の会話が早すぎて聞き取り切れないが、何とかやっていくしかない。
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