第7話 大火事が起きたようです

さて、昨日の土曜日事件がその本領を発揮するのは今日。




ねむが嫌がってたことを示すミミムが作成できた。

めぐが嫌がってたことを示すミミムも作成できた。




後は、全部公開して、あいつを福田を吊るすだけ。




「かっと、あのね。」

「ん?なに?めぐ」

「ねむちゃんのこの計画って完璧なんだよね?」

「なんだよ、怖気づいたんか?」

「ち、違うよ。心配なの。ねむちゃんのことが。」

「気にすんな。完璧だから。」



そう、完璧なんだ。この計画は。



ピンポーン。

「あ、来た来た。」

「「お邪魔しまーす」」


「さて、これでみんな揃ったね。」

「緊張するな、坂田。」

「僕は全然だけど?怖気づいてんの?ここにきて?」

「ち、ちげぇし。」

「ふぅん、ならいいけど。」


そんなバカな話してるとめぐのケータイのミミムがミミーっと鳴った。

これが始まりの合図。



「【あのね、ちょっと相談なんだけど。】

【え、なになに?】

【土曜ね、私とめぐちゃんと福田くんで遊びに行ったの。】

【あ、じゃぁ、こないだ誘ってたのマジだったんだ!】

【うん。】

【それでそれで?】

【ま、このプリ画見た方が早いんだけど…】

【え、プリ撮ったの!?】

【うん。】

画像が送信されました。

【え、待って。これガチ?】

【ガチ。】

【拒否ったよね?】

【当たり前じゃん‼】

【それも、二人とも?】

【うん。】

【あり得ないわ!待って、これはあり得ない】

【ね!ね!ね!】」




これで第一段落終了。

そして、必ず何かの終わりはほかの何かの始まり。



ミミー。



ミミー。


見てみると、予想通りのメッセージが僕と神田のとこに来てた。



「【ねぇ、あんたたち知ってんの?】

【土曜の件だろ。】

【うん。】

【さっき知った。】

【そっか。】

【ねぇ、どうしたらいい?もぅ、頭ん中ぐちゃぐちゃだよ。】

【それはあんたたちが考えることでしょ。】

【そ、そうだよな。】

【うん、ま、話くらいは聞くから。】

【サンキュ】」






これで第二段落も終了した。



あとは明日を待つだけ。



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