星野君、その後 (この話はフィクションです)
同点に追いつかれてしまった9回裏、味方のポテンヒットでノーアウト一塁のチャンス、監督からはバントのサインが出ていました。
3番打者の星野くん、その日は三振二回とファーボールで良いところが無かったのですが、その打席に入った時、打てる予感がしたのでした。
星野くんはバントすることをやめヒッティング、見事2塁打を打ち、続く4番打者の外野フライは犠打となりチームはサヨナラ勝利、甲子園に出場できることになりました。
ところが、監督は、指示を守らなかった星野くんに、甲子園での試合の出場禁止を告げたのです。
星野くん抜きで甲子園に進んだチームは一回戦敗退、星野くんは応援席で涙をのんだのでした。
甲子園に出場出来なかった星野くんは卒業後、N大へ進学しアメリカンフットボール部に入部、今度はアメフトで再び甲子園ボウルを目指し、みごと甲子園ボウルに出場、大活躍をいたしました。
上級生になってからも、練習で手を抜いたりせず、いつも一生懸命でしたが、優秀な下級生の入部で、レギュラーでの出場機会がめっきり減ってしまい、星野くんは焦りを感じてました。
そんなおり、甲子園ボウル常連の強豪、K大との大事な定期戦に先発で出場起用されたのです。
試合前、N大チームU監督が星野くんの耳元でささやきました。
「k大のクォーターバックをつぶしてこい。
わかってるな…」
道徳の授業「星野くんの2塁打」 かとも @katomomomo
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