道徳の授業「星野くんの2塁打」

かとも

道徳の授業「星野くんの2塁打」

 道徳の授業の教材にある「星野くんの2塁打」という話が、話題になっているのを最近知りました。

 教育現場が混乱しているというニュース、非常に腹が立つ話です。


 同点に追いつかれた後の9回裏、ノーアウト1塁のチャンス、監督からはバントのサインが出ているのに、3番打者の星野君は2塁打を打ち、4番が外野フライで犠打となりチームは勝利、甲子園に出場できることになった。が、監督はチームプレーをしなかった星野君に、甲子園での試合では出場を禁止すると告げた。


 というような内容で、そのことについて授業で生徒たちに話し合わせる目的だけなら納得できるのだけど、チームプレーをしなかった星野君が悪い、というのを正解と教えなさい。となっているそうです。


そりゃ、教える先生たちは混乱するはずです。

こんな指導要綱を作ったやつこそ、自身の道徳心の無さを恥じるべきだと思います。


 私には、無能な監督が、自分の作戦ミスを棚に上げて、星野君に難癖をつけてるとしか思えません。


 仮に星野君がバントで送っても、次の4番打者は外野フライだったんだから、2アウト2塁のまま。果たして5番バッターがヒットを打って返せるか? 敬遠されて、塁が埋まって6番バッターで点が取れたのか?

監督なら、クリーンナップの一角を任せている星野君のやる気を信頼してあげるという選択肢もあったはずで(お話では、星野君は監督に打たせてほしいとお願いしましたが、それでも監督はバントを命じました)、この場合は監督が反省するのが当たり前、むしろ咄嗟に状況を判断して結果を出した星野君に感謝するべきなのです。


 出場禁止なんてありえない! 

こういうのをパワハラと言うんじゃ!

と、教えなあかんのとちゃうん?  私、怒ってます。

 

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