マッチ箱は電気羊の夢を見るか  脱稿につき一言

いわのふ

マッチ箱は電気羊の夢を見るか  脱稿につき一言

 半年もかけ、やっと脱稿したわけですが、当初は十万字ほどの小説になるはずでした。


 削りに削り、頭をひねり、文献を読み、その間アタマはイカれるは、正月はくるはで結構疲れながら書いたものです。


 どう考えても今のAIの延長線上に、意識、知能といったものはなく、情報学者が宣伝文句として考えた言葉がAI、というやつです。


 非常に単純なルールで大量のデータを処理すると、どういうアクションに対してどういう答えを返したらよいか決まり事が作れる、という学習理論がありそれを応用したものです。基礎は大分むかしにできており、学問としてやることもそう多くはないと思います。


 では、量子コンピュータをそのルールの中に組み込んだらどうなるか、という発想でこの小説に着手しました。ところが、現実世界でも量子コンピュータを使って意識を作ろうという動きがあり、この小説が現実になってしまう日もそう遠くはないかもしれません。


 でも、あえて書いたのは、まあ古参の情報学者に皮肉の一つでもいってやろうか、というイヤらしい根性でしたが、結局骨が折れました。


 とりあえず脱稿しましたが、そのうちに改訂しながら増量を図っていこうと画策しております。


 以上です。

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