第23話

 こういう時って烏龍茶が無難かな?

 それとも水?


 迷ったけど俺は、自販機で烏龍茶を2つ購入した。

 橘さんは、ぐったりとしている。


「橘さん、お茶買ってきましたよ」


「あ、持内さんおかえりなさい」


 橘さんが、ニッコリと微笑む。

 微笑んでいるんだけど顔が青い。


「ただいま」


 俺は、そう言って橘さんの隣りに座った。

 そして、烏龍茶の入ったペットボトルの蓋を開けて橘さんに渡した。


「ありがとうございます」


 橘さんは、お礼を言ってお茶を一口飲む。


「ん……美味しい」


 橘さんは、そう言って青い顔のままニッコリと笑う。

 女の子ってこんなに可愛いんだね。

 胸の鼓動が高くなる。

 橘さんの顔が青いけど……

 俺は、静かに空を見上げた。

 こんな時、なにを話せばいいのだろう?

 俺には、わからない。

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