行間6-3 -帰参-
最速でアメリカを目指すにあたり、
「ユウト!!」
職員に案内された部屋の扉を開けるやいなや、検査着に身を包んだ
「わ……っ、せ、
「この大馬鹿ッ! いったいどこほっつき歩いてたのよ!?」
「ごめん……心配かけた」
「いい……ちゃんと生きてるから」
「パパーッ! 腹が減ったのだ!」
「ッ!?」
最悪のタイミングでユウトの背中に
「や、
「ニヒヒ、
「いやいや、そういうわけには——」
その時、ユウトの肩がガシッと強く掴まれた。痛いほどに指が食い込んでいる。
「ユウト〜、パパってどういうこと?」
「せ、
ユウトの肩を掴み、強引に引き寄せる
「え、子供? つまり、そういう? いやいやいくら何でも……ハッ、まさか隠し子!?」
「落ち着け! そんなわけないだろ!」
「そうだぞ〜
いつの間にか
「よっ、元気そうだねユウト。よかったよかった」
「あぁ、
「フッ、まぁ積もる話とか言いたい事とか色々あるけど……今は一刻も早く向こうに行かないとね。出発は40分後だってさ」
「……あぁ」
ユウトは小さく頷いた。
「私と
「でも体は……大丈夫なのか?」
「私たちを誰だと思ってるの? もう十分すぎるくらい休んだわよ。アンタの足手まといになんてならないわ」
「そもそも
覚悟を決めているのは
「……」
二人の想いは受け取った。
ならあとはユウトがどれだけ二人を信用できるか。それに尽きる。
「分かった。俺たちで
ユウトの言葉に、眷属の二人は強く頷く。
「ところで
「あー、ん〜、まぁ……説明するより見た方が早いねこれは」
そう言うと彼女は額に手を当て、諦めたように扉の方を指差した。
「……なっ……!?」
そこには最初に現れた
道化師に踊り子、メイド、さらには忍者まで。
いったいどこから集めてきたのか? しかも漏れなく全員可愛い女の子ときた。
「エヘヘ……こ、こんにちは〜!」
中でも新たにユウトの眷属となったフランは先輩である
「……ホントにアンタどこほっつき歩いてたのよ?」
その後しばらく、
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