018 やっぱり、飲み込みが早い

「よし、この二つのアプリを使って、資料を作ってみて欲しい。原稿はっと、このふた文章しか書かれていないほうがASISUTO-Sアシストーエス用で、こっちがASISUTO-Gアシストージー用だ。分かんないことが出てきたら、いつでも言ってな」

ジンさんに資料話作って見て欲しいと他のまれたけど、要は、「ワープロとエクセルで資料を作って」ってことだよね?


なおつぐは疑心暗鬼しながらも,打ち始めた。


えーっと、「皆さんこんにちは」ってことは、スピーチ原稿だな。「今日から新しい課を作ることになった。異動については、各々に通達してあるので、報告だけとする。」この課のことかな?まいっか!えっと、次はっと、………ん?スピーカー 2台

机 100個 椅子 600脚 筆記用のボード 600枚、どこのホールの備品資料だよ。……………ハアー。よし、この資料をやるか。


直次は2枚にも渡る300項目以上を頑張ってやることになったのだ。


ー20分後ー

お、終わった〜。ジンさんに見せてこよ。

「ジンさん、二つとも終わりましたよ」

「できたかー。どれどれ」

軽い受け答えだったのに、ジンさんの顔がいきなり真剣になったんだけど、大丈夫かな?失敗してないはずなんだけど、確認したから大丈夫だよね?

「よし、だいたいできてるな。ASISUTO-Gアシストージーの資料は中央揃えにすると見やすいからそれに変えたほうがいいな」

「わかりました」

フー。とりあえず大きな失敗はなくてよかった。えっと、中央揃えは書式ボタンを押せばいいんだよね。全体を選択、書式ボタン、中央揃えっと。

「終わりましたよ」

「やっぱり飲み込みが早いなー。ほんと、若いていいことだよなー?」

「そ、そうですよね。うん」

いきなり同意を求められてかなり戸惑ったが、あの返答で満足だったようだ。若い人に、「若いっていいよねー」って、羨ましがるような表情で同意を求められると同意するしかないよねー。

「それじゃあ、次のアプリの説明でもしてるか?」

「そうですね。まだ12:03ですもんね」

そう、まあだ12時なのだ。そろそろお腹が減ってきたのだが、エリナさんとの約束までまだ1時間もあるから仕方ない。定時が午後5時なので、もう一つぐらいはやらないと、明日からが大変なのだ。(それに、普通のアプリとどんなところが違うのかおw確かめたいという好奇心が大部分を占めているのは間違いないのだが)

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