015 情報保護 ⓶

「でも、そんなことがあったら、広く知られてるはずなのに、広く知られてるはずなのに、なんで中学の教科書に載ってないの?」

確かにそうだ。ISBMがなくなったら、非正規の出版物になるわけだから、それなりの大事のような気がするが。いや、待てよ。そんなことをしてなんの意味があるんだ?一回でも登録した痕跡があれば再発行のような類のことはできるんじゃないか?第一、バーコードで処理するだけだからISBMは全く関係ないんじゃないのか?このハッカーがやろうとしていることはなんだ。

「確かに、𣴎美の言う通りだわ。高校の教科書でも、そこまで大きくは取り上げてないわね、それは、情報が少なすぎたことによってどこからどこまでが本当のことなのか線引きができないからなの」

それなら、納得だ。でも、

「それって、政府が情報を流さずに、むしろ情報に規制をかけてるってこと?」

「んふん、とにかく、茜さん、先を急いでくれませんか?」

「すみません。で、そう言う事件があったから紙媒体じゃくてセキュリティーを強化した電子書籍が用いられるようになったの。もちろん、紙媒体の本を頼めば作ってくれるのよ」

知らなかった。紙媒体の本はもう作ってくれないのだとばかり思ってた。

「と言うことで、直次くんにはうちで協力してもらうことになりました。そこで、守秘義務が生じてくるので、うかがわせていただきました。それでは早速書類の作成にご協力ください」

柏野さんが朱肉と、いくつかの書類を出してきた。

「それでは、この書類について説明していくので理解した上で、親指に朱肉をつけて印のところに押してください」



-1時間後-

「柏野さんの

「以上で説明を終わります。簡単にいえば、ここに書いてあることを守ればいいんですけどね」

のタイミングでみんな朱印を押したんだよね。にしても、こんなに疲れる日を体験したのわ初めてだよー」

「おつかれ、ナオナオ」

「だから、姉貴、その呼び方はやめろったよなー、あー、もー、寝よう、疲れたから寝よう」


こんな感じで、1日目は終了したのである。


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